レビュー

キター! VAIO type Uライクなスライドキーボード搭載の「AYANEO SLIDE」をセットアップしてみた 中年のハートを鷲づかみする外箱も魅力的(3/3 ページ)

ディスプレイを押し上げるとキーボードが現れるギミックがギークに刺さる「AYANEO SLIDE」の国内販売が始まった。さっそく取り寄せたので開封からセットアップまでを紹介する。パッケージデザインは往年のギークのハートを鷲づかみにしそうである。

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キーボード搭載でセットアップも楽ちん

 AYANEO SLIDEの最大の特徴は、ディスプレイを押し上げる(スライドさせる)とキーボードが現れるというところにある。キーボードにはバックライトが搭載されており、暗がりでも押すキーを間違えることはない。


ディスプレイをスライドさせると……

キーボードが現れる

バックライト搭載で、暗がりでも正確にキーを押せる

キーボードのバックライトカラーを変えることも可能

 ここでAYANEO SLIDEの仕様をおさらいしておこう。フルHD(1920×1080ピクセル)解像度の6型ディスプレイを搭載し、ディスプレイを押し上げることでキーボードが露出する。これが、「SLIDE」の名前の由来だ。

 筆者が購入したモデルは、CPUがAMD Ryzen 7 7840U(8コア16スレッド、最大5.1GHz)、GPUがAMD Radeon 780Mで、メモリは32GB(LPDDR5X デュアルチャネル 7500MHz)、ストレージは2TB(M.2 2280 PCIe4.0)という構成だ。カラーはサンライズホワイトをチョイスした。

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 端子はフルファンクションのUSB4端子×2基と、最大読み取り速度毎秒700MB対応のmicroSDメモリーカードスロットを搭載する。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2をサポートするので、将来的に自宅のWi-Fiルーターを買い換えても高速で安定した通信を行えるだろう。


上部にフルファンクションのUSB4端子や排気口が見える

下部にもUSB4端子がある。すぐ下にはmicroSDメモリーカードスロットが、コントローラーの下にあたる部分にはスピーカーが見える

端子回りを拡大したところ

 電源ボタンは指紋認証センサーと一体型になっている。起動やスリープ解除のたびにPINを打ち込まなくて済むのがありがたい。


指紋認証センサー一体型電源ボタン。感度は良好だ

 キーボードは、キーピッチが約9.9mmのQWERTY配列フルキーボードで、US配列となっている。かな入力には向いていないが、そもそもこのサイズのキーボードではタッチタイプは難しいだろう。往年のハードウェアキーボード搭載ガジェットのような、懐かしさを覚えるようなクリック感があるので、「押したのか押さなかったのか分かりづらい」ということもなさそうだ。


クリック感のあるキー。“インターネットマシン”の別名を持つガラケー「922SH」のような押し心地だ

 ただ、左右にゲームコントローラーがあるため、幅が広く、普通にグリップしている状態では中央に近い2つのキー「H」と「J」には届かない。少しだけ持ち方を変える必要があるだろう。


幅が広すぎて、親指が「H」と「J」に届かない

 セットアップは通常のWindows PCと同じ手順で行えた。言語や国と地域を選択し、キーボードレイアウトの確認を行う。


ここからは通常のWindowsと同じ手順だ

 ネットワークの設定、アップデートの確認、Microsoftアカウントでのログイン、デバイスの名前の設定、PINコードや指紋認証の設定などを行う。


AYANEO SLIDEでログインするための指紋を登録中

 キーボードを内蔵しているため、Microsoft アカウントの入力やPINコードの設定がかなり楽だと感じた。こんなに小さいキーボードでもちゃんと役割を果たしてくれる。ガラケーで鍛えた指技を生かせているような気がした。


Webブラウザの表示領域イメージ

 次回はAYANEO SLIDEを捨て置きのデスクトップPCのように使い、どこまで仕事を行えるのか、ベンチマークテストなどを通じてチェックしていく

→・スライドキーボード搭載「AYANEO SLIDE」をデスクトップPCとして使う その実力を試してみた

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