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AI対応でCore Ultraよりも高いパフォーマンスをアピール! 企業PC向け「Ryzen PRO 8000シリーズ」登場(1/3 ページ)

AMDが、最新世代のAMD PRO対応クライアントPC向けAPUを一挙に発表した。一部モデルを除きNPU(AIプロセッサ)を統合することで、競合と比べてオンデバイスAI処理能力の高さをアピールしている。

 AMDは4月16日(米国太平洋時間)、企業向け管理機能「AMD PRO」に対応する新型APU(GPU統合型CPU)「Ryzen PRO 8000シリーズ」を発表した。デスクトップ向けとモバイル向け(Ryzen PRO 8040シリーズ)共に、一部モデルを除いてAIプロセッサ「Ryzen AI」を搭載することでオンデバイスAI処理を高速化したことが特徴だ。搭載製品は今後、順次登場する。


Ryzen PRO 8000シリーズの概要

Ryzen PRO 8000シリーズの概要

 Ryzen PRO 8000シリーズは、Ryzen 8000Gシリーズ(デスクトップ向け)やRyzen 8040シリーズ(モバイル向け)ににAMD PRO関連の機能を追加したAPUだ。

 AMD PROへの対応を除くと、基本スペックはベースとなるAPUと同一となっている。

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Ryzen PRO 8000シリーズは、Ryzen 8040/8000GシリーズにAMD PRO機能を追加したAPUだ

競合の「Intel vProプラットフォーム」と比べると、AMD PROなら全てのAPUが同じセキュリティ機能を備えているので迷わない――AMDはこうアピールしている

AMD PROのセキュリティ機能の概要。特にデスクトップ向けAPU/CPUとしては初めて「Microsoft Pluton」に対応することは、注目ポイントといえる

 Ryzen PRO 8000シリーズを搭載するデスクトップPCやノートPCの一部モデルは、QualcommやMediaTekとの協業によってWi-Fi 7(IEEE 802.11be規格)の無線LANとBluetooth 5.4を利用できるモジュールを搭載している。AMDは「より高速かつ低遅延で、電力効率の良い通信が実現できる」としている。


Lenovoの「ThinkPad T14 Gen 5(AMD)」では、Qualcomm製Wi-Fi 7モジュールを搭載する構成を用意している

HPのビジネス向けPCでは、MediaTek製のWi-Fi 7モジュールを搭載する構成を用意している

Ryzen PRO 8000シリーズは、LenovoとHPのPCから搭載が始まる

Ryzen AIに対応するアプリを提供するISV(独立ソフトウェアベンダー)

 次のページでは、モバイル向け製品のラインアップを紹介する。

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