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M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon

Appleが、スペシャルイベントにて新型Apple SiliconのM4を発表、同時にM4搭載iPad Pro2モデルを5月15日から発売する。

 Appleは5月7日(日本時間)、スペシャルイベントにおいて新型Apple Siliconの「M4」を発表、新しい13インチiPad Proと11インチiPad Proに採用した。


新しく発表されたApple SiliconのM4

M4チップの特徴

MacではなくiPadで初導入されたM4チップ

 新たに投入されたM4は、第2世代の3nm製造プロセスを採用しており、280億個のトランジスタで構成される。スペシャルイベントでは「従来のM2でもトップクラスの性能を発揮しており、この新しいiPad ProにもパワフルなM3の搭載を期待するでしょう。しかし、斬新なボディーデザインと新ディスプレイを採用するには、次世代のApple Siliconへの飛躍が必要だった」とし、新ディスプレイエンジンを内蔵したM4をアピールした。

 最大4基の構成のコアと6基の高効率コアを備えたM4チップは、M2搭載モデルにくらべてCPU性能が50%高速化し、10コアのGPUはiPadで始めてハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングとレイトレーシングをサポートした。

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M4は、第2世代の3nm製造プロセスを採用することで電力効率がさらに向上した

タンデムOLEDをサポートした新ディスプレイエンジンを内蔵する。Ultra Retina XDRディスプレイのカラー制度や明るさを実現するという

最大4基の構成のコアと6基の高効率コアを備える。いずれも、次世代のMLアクセラレータを備えている

M2搭載iPad Proに比べ、CPU性能は50%高速化したという

M3で導入した次世代GPUアーキテクチャを基盤にした10コアのGPUを内蔵する

プロ向けのレンダリングアプリでは、M2比で最大4倍高速化したと主張

 従来の優れた電力効率を維持しつつ、M2と同じパフォーマンスを発揮する際にM4では半分の消費電力で済むという。また、16コアのNeural Engine(NPU)の搭載により、毎秒38兆回のスピードで演算処理が行えると優位性を唱えた。


同社史上、最速のNeural Engineを内蔵する

A11 Bionicが採用した最初のNeural Engineに比べて60倍も高速に演算を行う

M4搭載の新型iPad Proは1世代前のM2搭載iPad Proに比べて最大4倍高速になったという

初代iPad Pro比では最大10倍にもなるという

M2搭載のiPad ProとM4搭載モデルの比較

スペシャルイベントに登場したティム・クックCEO

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