iPadに“史上最大”の変化 「Appleスペシャルイベント」発表内容まとめ
Appleが、スペシャルイベントを開催し、新しいハードウェア製品を発表した。この記事では、新製品の概要記事をまとめていく。
Appleは5月7日(米国太平洋夏時間)、新製品を発表するスペシャルイベントを開催した。この記事では、発表された新製品の概要をお伝えする。なお、いずれも予約は既に始まっており、5月15日に発売される。
iPad Air:史上初の2サイズ構成に
新型「iPad Air」は、従来の10.9インチモデルに加えて、13インチモデルも用意される。メインターゲットである若年層がより大きな画面を求めるニーズに応えたものだという。SoCプロセッサは「M2チップ」を備える。米国における販売価格は、11インチモデルが599ドル(約9万2400円)から、13インチモデルが799ドル(約12万3300円)からとなる。日本における販売価格(税込み)は、11インチモデルが9万8800円から、13インチモデルが12万8800円からとなる。
iPad Pro:薄くて軽くてパワフル 「M4チップ」搭載
新型「iPad Pro」は、従来通り11インチモデルと13インチの2サイズ……なのだが、今までよりも薄型/軽量かつパワフルであることが特徴だという。
ボディーの厚みは11インチモデルが約5.3mm、13インチモデルが約5.1mmとなっている。米国における販売価格は、11インチモデルが999ドル(約15万4100円)から、13インチモデルは1299ドル(約20万400円)からとなる。日本における販売価格(税込み)は、11インチモデルが16万8800円から、13インチモデルが21万8800円からとなる。
ディスプレイはiPadとしては初めてのOLED(有機EL)を採用する。しかも、単なるOLEDではなく、OLEDを2層重ねたTandem OLED構造の「Ultra Retina XDRディスプレイ」を搭載している。2層構造とすることで、最大輝度を1600ニト(13インチモデルの場合)にまで引き上げられている。
SoC(プロセッサ)は、新型の「M4チップ」を搭載している。第2世代の3nmプロセスで製造されており、より電力効率が高まっているという。具体的には、M2チップ搭載モデル(2022年10月発売)と比べると最大4倍、初代iPad Proと比べると最大10倍のパフォーマンスを発揮できるという。CPUコアは最大10基(Pコア4基+Eコア6基:いずれも機械学習用アクセラレーター内蔵)、GPUコアは10基構成、Neural Engine(NPU)は16基構成だ。
- →M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon
- →有機EL&M4チップ搭載の新型「iPad Pro」発表 フルモデルチェンジで大幅刷新 Apple Pencil Proも登場
Apple Pencil Pro:向きも検知可能
その名の通り、「Apple Pencil Pro」は従来の「Apple Pencil」の上位製品となる。ペン内部にセンサーを内蔵することで、ペンの「傾き」や「圧力」だけではなく「ひねり」や「向き」も検知できるようになっている。また「Find My」によるペンの捜索にも対応する。
現時点では今回発表された新しいiPad AirとiPad Proで利用可能で、米国における価格は129ドル(約1万9900円)だ。日本における価格(税込み)は2万1800円となる。なお、新しいiPad AirとiPad Proでは「Apple Pencil(USB-C)」も利用できる。
iPad(第10世代):値段をより手頃に
スタンダードの「iPad」は、2022年10月に発売された第10世代を継続販売する。ただし、今回のリリースに合わせて価格改定が行われ、米国では100ドル(約1万4500円)、日本でも1万円(税込み)の“値下げ”となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 先代からどれだけ値上げ? 新「iPad Air」「iPad Pro」の価格まとめ
Appleが、新しい「iPad Air」と「iPad Pro」を5月15日に発売する。今回の新型iPadも順当にスペックが向上しており、価格がどれほど上がっているのか、はたまた従来と大差ないのかは気になるところ。iPad AirとiPad Proともに、同じストレージ容量を比較すると、先代モデルから値上げになっている。 - 「iPad Air(第6世代)」5月15日発売 11型と13型の2モデル展開、「M2」チップ搭載で9万8800円から
Appleが5月7日、「iPad Air(第6世代)」を発表した。同日から日本を含む29の国と地域で予約を受け付け、5月15日に発売する予定。シリーズとしては初めて2モデル用意しており、11型と13型から選択できる。 - 有機EL&M4チップ搭載の新型「iPad Pro」発表 フルモデルチェンジで大幅刷新 Apple Pencil Proも登場
米Appleがディスプレイに有機ELを採用した新型「iPad Pro」を発表した。 - 10.9型iPad(第10世代)が価格改定 1万円値下げで5万8800円スタートに
Appleが10.9型iPad(第10世代)を値下げした。ベーシックなiPadがさらに手に入りやすくなった。 - Apple、ホームボタン付きでLightning端子の最後のiPad、「第9世代」販売終了
AppleはiPadのラインアップを刷新し、「iPad(第9世代)」の販売を終了した。2021年9月発売の第9世代は、Lightning端子とホームボタン付きとして最後のiPadだった。これで最安モデルは1万円値下げの第10世代になった。