xAIの生成AI「Grok」がXの有料ユーザー向けにテスト公開/「Copilot for Microsoft 365」がアップデート 「リライト」機能を追加:週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、5月5日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Windows版「Word」のデフォルト貼り付けオプション設定を変更
米Microsoftは5月8日(現地時間)、Windows版Wordの貼り付けオプションにおけるデフォルト設定を更新すると発表した。現在のデフォルト設定がニーズに合っていないというユーザーからの要望が多かったという。
Wordの貼り付けオプションには、以下の3種類がある。
- 元の書式を保持:太字や網掛けテキスト、リスト、リンクなど、元のコンテンツのまま貼り付ける
- 書式を結合:元のコンテンツから太字やリンク、リスト構造などは維持しつつ、それ以外のフォントやサイズ、色などは貼り付け先の書式に合わせる
- テキストのみ保持:元のコンテンツの書式設定やリンク、リストなどは削除される
現在のデフォルト設定は「元の書式を保持」だが、バージョン2405(ビルド 17624.20000)以降では「書式の結合」に変更される。
なお、貼り付けのオプションはカスタマイズも可能だ。貼り付けオプションのポップアップ下にある「規定の貼り付けの設定」をクリックして表示される「Wordのオプション」詳細設定にある「切り取り、コピー、貼り付け」で、デフォルトの操作を変更できる(Web用WordとmacOS版は非対応)。
OpenAIが管理ツール「Media Manager」発表 2025年までに導入予定
米OpenAIは5月7日(現地時間)、AIがどのようにコンテンツを使用するかをクリエイターやコンテンツ所有者が管理できるツール「Media Manager」を2025年までに導入すると発表した。このツールを利用することで、クリエイターやコンテンツ所有者はOpenAIに対し、自分のコンテンツをAIの研究やトレーニングから除外することなどを指定できるようになる。
OpenAIを含め、生成AIの学習にはネット上にあるコンテンツが広く利用されている。しかし、学習したイラストと同じようなイラストが生成されることがあるなど、著作権的に問題視されているのも事実だ。
また、The NewYork TimesやChicago Tribuneなど米新聞8社は、記事を無断で使用されたとしてOpenAIと米Microsoftを提訴している。一方で、Financial TimesやLe Mondeなどのニュースパブリッシャーと提携し、ChatGPTでのトレーニング利用に記事を利用できる契約を行っている。
Media Managerもこうした動きの一環で、ユーザー自身が所有しているコンテンツについて、OpenAIに利用を認めるのか、除外するのかを選択できるようになる。
今のところ対象はOpenAIのみだが、開発には規制当局とも協力しており、このツールがAI業界全体の標準になることを期待しているという。
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