iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開
AppleがスペシャルイベントでiPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」、およびMac向けの「Logic Pro 11」を発表した。
Appleは5月7日(日本時間)、スペシャルイベントにてiPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」、およびMac向けの「Logic Pro 11」を発表した。
「Final Cut Camera」を通じてライブマルチカムに対応
映像編集アプリの最新版であるFinal Cut Pro 2は、新登場の「Apple Pencil Pro」に対応する他、ライブマルチカムをサポートした。ライブマルチカムはビデオ撮影アプリ「Final Cut Camera」を通じてワイヤレスで接続し、ユーザーは最大4台のiPhone/iPadデバイスの画面を確認することが可能になった。リアルタイムで各カメラのディレクターズビューを確認したり、各種設定を調整できたりする。Final Cut Cameraは単体の撮影アプリとしても利用できる。
Final Cut Pro 2は今春後半リリース予定で、新規ユーザーはApp Storeで月々700円または年間7000円のサブスクリプションとして提供される(既存ユーザーは無料アップデート対応)。
また、Final Cut Cameraは今春後半より単体のアプリとして無料で提供されるという。
Mac用のFinal Cut Pro 10.8は新しい人工知能の機能が追加され、新規ユーザーはMac App Storeを通じて4万5000円で提供される(既存ユーザーには無料アップデート対応)。
AI機能を強化した「Logic Pro」
一方の音楽制作アプリ「Logic Pro」は従来のDrummer機能を拡張し、新しいBass PlayerとKeyboard Playerを収めた「Session Players」をはじめ、1つのオーディオ録音から個別のパートを抽出して作業できる「Stem Splitter」、トラックにすばやく温かみを加える「ChromaGlow」といったAIを活用した機能が加わった。
iPad向けのLogic Pro 2とMac向けのLogic Pro 11は、App Storeで5月13日から提供開始予定だ。Logic Pro 2はiPadOS 17.4以降が必要で、月々700円または年間7000円のサブスクリプションとして利用できる(既存ユーザーは無料アップデート対応)。Logic Pro 11はmacOS Ventura 13.5以降が必要で、Mac App Storeで3万円で提供される(既存ユーザーは無料アップデート対応)。
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