Googleがテキストから画像/動画/音楽を作成できるAIモデルを発表/MicrosoftがWindowsの月例のセキュリティ更新プログラムを公開:週末の「気になるニュース」一気読み!(1/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、5月12日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
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Googleが生成AI「Veo」「Imagen 3」「Music AI Sandbox」発表
Googleは5月14日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」にて、テキストから動画や画像、そして音楽を生成できるAIモデル「Veo」「Imagen 3」「Music AI Sandbox」を発表した。
「Veo」はユーザーの入力したプロンプト(テキスト)から、1分以上の1080p動画を生成可能な動画生成モデルだ。前例のないレベルのクリエイティブな制御を提供し、「タイムラプス」や「風景の空撮」などの専門用語も理解できるとしている。
画像生成AIの「Imagen 3」は、テキストから高品位な画像を生成可能だ。以前のモデルよりもフォトリアリスティックで本物のような画像が生成できるようになったという。また、これまでの画像生成AIでは、テキストのレンダリングに問題があったが、Imagen 3では、誕生日メッセージやプレゼンテーションのタイトルスライドなども生成可能になっている。
VeoとImagen 3は、それぞれ、AI Test Kitchen内の「VideoFX」「ImageFX」のプライベートプレビューとして待機リストに登録できる。Veoの一部機能は、将来的にはYouTubeショートなどにも導入予定とのことだ。Imagen 3は、間もなくAI開発プラットフォームVertex AIに導入予定となる。
「Music AI Sandbox」は、簡単なプロンプトで新しい楽器セクションを作成したり、トラック間でスタイルを転送したりできる音楽ツールだ。YouTubeと提携し、ミュージシャンやソングライター、プロデューサーと協力しているという。現在、生成されたデモ楽曲がYouTubeチャンネルで公開されている。
MicrosoftがWindowsの月例のセキュリティ更新プログラムを公開
米Microsoftは5月14日(現地時間)、現在サポートしているWindows 11およびWindows 10の全バージョンに対し、月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。
Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5037771」、Windows 11 21H2向けは「KB5037770」、Windows 10 22H2/21H2向けは「KB5037768」、Windows 10 1809向けは「KB5037765」となる。
本更新プログラムでは、CVE番号ベースで68件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応した。このうち、深刻度を「Critical(緊急)」と評価しているのは以下の1件だ。
- CVE-2024-30044:Microsoft SharePoint Server のリモートでコードが実行される脆弱性
また、深刻度は「Important(重要)」ながら、下記の3件は悪用の事実が確認されている。
- CVE-2024-30051:Windows DWM Core ライブラリの特権の昇格の脆弱性
- CVE-2024-30046:Visual Studio のサービス拒否の脆弱性
- CVE-2024-30040:Windows MSHTML プラットフォームのセキュリティ機能のバイパスの脆弱性
できるだけ早くアップデートをした方がいいだろう。
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