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それぞれの思いを乗せた新「AI PC」が出港! 「COMPUTEX TAIPEI 2024」が6月4日から開幕COMPUTEX TAIPEI 2024

台湾の台北市で、PC関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」が6月4日からスタートする。2024年の話題や見どころはどうなのだろうか。

 台湾の台北市で、PC関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2024」(台北國際電腦展)がスタートする。会期は6月4日~7日で、会場は台北南港展覧館第一ホール(TaiNEX 1)および第二ホール(TaiNEX 2)を中心に、台北世界貿易中心など台北各所で開催される(スタートアップ企業関連のInnoVEXも台北南港展覧館第二ホールにて同時開催)。


メイン会場となる台北南港展覧館第二ホール(TaiNEX 2)

もう1つのメイン会場となる台北南港展覧館第一ホール(TaiNEX 1)。PCパーツなどはこちらが中心となる

台北都会区大衆捷運系統(Taipei Rapid Transit System)の板南線(ブルーライン)の南港展覧館駅にある看板

それぞれの思惑を秘めた「AI PC」

 既に基調講演はスタートしており、NVIDIAやAMDからさまざまな発表が行われており、Intelも会期初日の6月4日に同社CEOのパット・ゲルシンガー氏が登壇する。既に各PCベンダーなどからも新モデルの発表が相次いでおり、例年通り本番は始まっている。


台北南港展覧館第二ホールで行われる基調に登壇する企業の顔ぶれ

 2024年の目玉は、台北南港展覧館第二ホールの壁面にある「Copilot+ PC」と「Always AIncredible」だ。2023年にAMDIntelQualcommから「AI PC」をうたう製品が続々と登場したが、2024年5月にMicrosoftが「Copilot+ PC」を打ち出し、AI PCの“解像度”が上がってきた。

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 それを象徴するのが、会場の壁面を占める掲示にある。そこあるロゴは、MicrosoftのWindows 11であり、Qualcommの「Snapdrogon X Series」であり、AMDの「Ryzen AI」とNVIDIAの「GeForce RTX for Advanced AI」だ。

 そこにIntelのロゴは見当たらない。この「次世代のAI PC」(Copilot+ PC)の要件を満たすには、2024年第3四半期に登場予定となる次世代CPU「Lunar Lake」(開発コード名)を待つ必要があるからだ。

 Snapdrogon Xシリーズを搭載したArmベースの新モデル「Surface Pro」と「Surface Laptop」が6月には発売され、新Ryzen AIも7月には登場するという。


第二ホールの壁面を占める掲示。ちなみに、COMPUTEX TAIPEI 2024のコンセプトも「AIとつながり 未来を共創」(Connecting AI)だ

一等地の看板に、Intelロゴが見当たらない

 そのような状況下で、パット・ゲルシンガーCEOはどのようなプレゼンテーションを行うのか、そしてCOMPUTEX TAIPEI 2024ではどのような新製品が出てくるのか。PC USERでは続々と記事を公開する予定だ。楽しみにしてほしい。


Qualcommの看板には「The PC Reborn」の文字が

ラッピングバスも用意されている

台北南港展覧館第2ホールの入口にも同じ文字が見える(まだ設営中)

台北南港展覧館第2ホールの入口

台北南港展覧館第2ホール1階のエレベーターもラッピングされている

こちらは第1ホール1階のエレベーター

第1ホールと第2ホールは地上からも行けるが、横断歩道の待ち時間が異様に長いので、地下1階経由が無難だ

南港展覧館駅周辺はCOMPUTEX TAIPEI 2024一色だ

台北市のランドマークの1つである台北101と台北世界貿易中心。そのそばにあるGrand Hyatt Taipeiも会場だ

台北101のショッピングセンター1階にはApple直営店のApple 台北 101がある。スペースは広大だ

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