連載

「一番売れた商品は何?」にも答えられるExcelのCopilotを使うには? 最初の第一歩をチェック極める!Copilot in Windows(2/2 ページ)

Windows 11/10に搭載されたアシスタント機能「Copilot in Windows」を有効活用するためのTipsを連載で紹介する。

前のページへ |       

プロンプトは日本語に対応

 続いてチャットのテキスト入力欄に日本語でプロンプトを入力する。記事執筆当時は英語にしか対応していなかったため、下記の例は英語となっているが、現在は日本語に対応している。


テーブル内のセルのどこかを選択した状態でプロンプトを入力しよう(クリックで拡大)

 そこで、「What is the best selling product?」(一番売れた商品は何?)と尋ねると、チャット上で「おにぎり」が最も売れていて、合計の販売数が330であることは確認できた。また、この結果を表示するビボットテーブル(元の表組から一部のデータを抜き取って見やすい表を作る機能)が提案された。


「What is the best selling product?」に対する出力

 ただし、この出力上で「+新しいシートに追加」をクリックしても、「申し訳ございません。現在プロンプトの処理が困難です。あとでプロンプトを送信してみてください。」と表示されてしまった。「Add to a new sheet.」と英語で指示をしても、その作業を行うことができません。「新しいプロンプトを試すか、提案されたプロンプトをアイデアとして使用します。」と表示された。何らかの原因でピボットテーブル化の処理がうまく実行できない出力パターンに陥るとこうなるようだ。

advertisement

 一方、「Create a bar graph that represents the number of units sold for each item by date.」(日付ごとに、それぞれの商品の販売数を表す棒グラフを作成してください。)と指示をしたところ、提案の出力上にある「+新しいシートに追加」をクリックするだけで、意図した通りにピボットテーブルとグラフが出力された。


「Create a bar graph that represents the number of units sold for each item by date.」に対する出力。「+新しいシートに追加」をクリック

新しいシートに、ピボットテーブルとグラフが出力された

 処理についてブラックボックスになる部分があるため、うまく動作しないときには、アプローチそのものを切り替えつつ、プロンプトを工夫していくのが良さそうだ。

 なお、今回紹介したような分析的な処理以外にも、データの強調表示(太字・条件付き書式)や、並び替え、フィルター、数式列の追加なども「ExcelのCopilot」で扱えるとされています。興味があればご自身の環境でより深く検証してみてほしい。

 次回は、同じくMicrosoft 365における「Power PointのCopilot」の基本操作について解説していく予定だ。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.