大型掲示装置やSTEAM教材の展示も充実――「NEW EDUCATION EXPO 2024」で見た教育の未来(3/4 ページ)
6月6日からの3日間、東京都江東区で教育関係者向けイベント「NEW EDUCATION EXPO 2024 TOKYO」が開催された。この記事では、電子黒板を始めとする「大型提示装置」と、STEAM教育に関する注目すべき展示を紹介する。
内田洋行:いろいろなSTEAM教材を集めて展示
NEEの主催メンバーの1社でもある内田洋行(ウチダ)は、展示会場内で子会社のものを含めて複数のブースを構えていた。そのうちの1つ「ウチダのSTEAM教育教材」ブースでは、その名の通り同社が取り扱うさまざまなSTEAM教育教材が展示されていた。
PlayStation(プレイステーション)でおなじみのソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が開発した「toio(トイオ)」は、手のひらにのる小型キューブロボットだ。
底面にセンサーが搭載されており、プレイマットやカードなどに特殊印刷されているパターンの情報を読み取り、それに従って動作する。toioにはさまざまなアプリケーションが用意されているが、ここではSTEAM教育用の「GoGo ロボットプログラミング」が展示されていた。
GoGo ロボットプログラミングには、初級編の「ロジーボのひみつ」と、より高度なプログラミングが学べる「アドバンス」の2種類があり、前者は小学校低学年から取り組めるようになっている。
ソニーの新規事業から生まれたプロトタイピングツール「MESH」の展示も行われていた。
MESHはブロック同士がBluetoothで接続され、ブロック同士の関係性や設定などを専用アプリでプログラミングすることができる。IoTデバイスの作成からセンサーを活用した理科実験まで、さまざまな用途に利用できることが特徴だ。
レゴの教育用製品「レゴ エデュケーション SPIKE プライム」と、低年齢層向け製品「レゴ エデュケーション SPIKE ベーシック」も展示されていた。
両製品はプログラミング教育でよく使われる「Scratch」に似たブロックプログラミングで動作を制御することができる。
TFabWorksが開発した「AkaDakoシリーズ」の最新モデル「タコラッチ・ミニ」は、PCのUSBポートに直接接続して利用できるScratch用拡張ボードだ。フルカラーLEDや光センサー、人感センサー、デジタルとアナログの「Grove端子」を備えている。
これらのセンサー類は、Scratchで利用できるようになっていて、PCと現実世界を“つなぐ”フィジカルコンピューティングを気軽に体験できる。
その他、phrozenの光造形3Dプリンター「Sonic Mega 8K S」も展示されていた。
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