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初代LibrettoやDynaBook J-3100に会える! 「ダイナブック大作戦 in 秋葉原」で35周年を迎えたdynabookを振り返ってきた8月10日もやってます(3/4 ページ)

8月9日と10日の2日間、Dynabookが秋葉原でリアルイベント「ダイナブック大作戦 in 秋葉原」を開催している。dynabook(DynaBook)誕生から35周年を記念したイベントで、同社の最新PCを通してAI(人工知能)を体験できる。この記事では、1日目(8月9日)の様子をお伝えする。

NPUを内蔵した「dynabook R9/X」を使ったAIワークショップ

 会場の奥にはステージがあり、AIを軸に置いたワークショップやトークセッションが行われていた。このステージでは、AIにおける推論処理を高速化するNPU(ニューラルプロセッサ)を統合したCPUである「Intel Core Ultra 7プロセッサ」を搭載した「dynabook R9/X」が使われていた。

 初日となる9日には、生成AIを使った業務効率化などを提案するAI活用アドバイザーのKEITO氏による「AI画像生成講座」と、生成AIの技術を生かした動画制作を手掛けるYouTuberのNorihiko氏による「AIを活用したアイドルミュージックビデオ制作講座」、SNSマーケティングやAIコンサルティングを行うmikimiki(扇田美紀)氏による「SNS投稿デザイン講座」などが行われた。

AI画像生成ワークショップ

 KEITO氏によるAI画像生成ワークショップでは、画像生成AIの仕組みや、画像生成AIの1つである「Adobe Firefly」で“できること”の説明が行われた後、短いプロンプトの入力、効果(フィルターのようなもの)を選ぶと、どのような画像を作ることができるかを確認した後、「Luminar Neo(体験版)」で編集する手順を手を動かしつつ一通り学べた。

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 Luminar NeoはAIにより明るさやシャープネスの変更、空や時間帯の生成などを行える画像編集ソフトだ。「Adobeシリーズでもそれはできるのでは?」と思うかもしれないが、Adobe PhotoshopやLightroomはそれなりに学ばないとどこにどのツールがあるのか把握しづらいが、Luminar Neoで直感的で分かりやすい位置にメニューを用意しているのが印象的だった。

 KEITO氏は画像生成の楽しさだけでなく、著作権を侵害する可能性についても伝えてくれた。Adobe Fireflyなら、「Adobe Stock」の画像やオープンライセンスの画像を使って学習している上、既存キャラクター“のような”画像を作れないので、安全に利用できるという点も強調していた。


理想の画像を簡単作成! 初心者でもできる画像生成AI活用術!

ミュージックビデオ制作講座

 Norihiko氏は、以前からアイドルのMV(ミュージックビデオ)制作を行ってきたという。生成AIの登場で「仕事が奪われる」という感情よりも「これをどのように仕事に生かして業務効率化が図れるか」を模索するというポジティブな考え方により、今の立ち位置を得るようになったそうだ。

 ミュージックビデオ制作講座では、人物の静止画を「Runway」に読み込ませて、ズームイン/アウトさせたり、左右にパンさせたりする動きをつけることに挑戦した。「あまり大きく動かすと、絵柄がかなり変わってしまうので注意してください」という指導を受け、わずかに動きのある4秒の動画を作ることに成功した。

 作った動画に歌詞入りの音源を読み込ませて、先ほど作った動画に口の動きが加わったときには、思わず「おお」とつぶやいてしまった。

 作業用PCを用意してもらった上に、ツールの使い方まで無料で教えてもらえる(しかも、何らかの登録や入会なども不要)機会はめったにないので、Dynabookの太っ腹ぶりに感謝の念を表明したい。


ダイナブックで作るAI動画大作成! アイドルミュージック動画制作チャレンジ!

体験コーナーでも同じ生成AIを試せる

 「ワークショップだけでは理解が追いつかなかった」、もしくは「もっと時間をかけてAIによる画像生成や動画生成を試したい」という人のために、冒頭で述べた「dynabook×AI」ブースが用意されている。

 コーナーにはスタッフが常駐しており、使い方を個別に教えてもらえるので、こちらも活用したい。

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