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モバイルディスプレイもフォルダブルの時代に! 開くと17.3型になるASUSの有機ELモバイルディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(1/4 ページ)

ASUS JAPANから11月に発売される「ZenScreen Fold OLED MQ17QH」は、開くと17.3型になるフォルダブルモバイルディスプレイだ。大画面を持ち運べる、注目のモデルを実際に試してみた。

 ASUS JAPANの「ZenScreen Fold OLED MQ17QH」は、17.3型の有機ELモバイルディスプレイだ。フォルダブル(2つ折り)構造を採用しており、画面を中央から折りたたんで持ち歩けることが大きなメリットだ。

 現時点では国内発売が2024年内とのことだが、一足先にメーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。


ASUS JAPANのフォルダブルモバイルディスプレイ「ASUS ZenScreen Fold OLED MQ17QH」。ボディーサイズは約36.82(幅)×28.68(奥行き)×0.97(厚さ)cmだ

17.3型の大画面! アスペクト比が4:3であることにも注目

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは開いた状態で17.3型、解像度は2560×1920ピクセルと、モバイルディスプレイとしては珍しくアスペクト比が4:3であることが特徴だ。OLEDを採用しており、表面はグレア仕上げで、タッチ操作には対応しない。

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 視野角は水平/垂直ともに160度、輝度は350ニト(HDR時500ニト)、リフレッシュレートは60Hz、応答速度はGTG時で0.2ms、コントラスト比は100万:1となっている。さらにDCI-P3の色域で100%をカバーする他、VESA DisplayHDR True Black 500認定も取得している。


横向きに設置した状態。過去に紹介した2画面タイプと違って継ぎ目がない

後方から見たところ。キックスタンドは横置きはもちろん、縦置きにも対応する

横から見たところ。角度調整はできない

 本製品はフォルダブルということで、本連載で過去に紹介した2画面タイプのモバイルディスプレイと異なり、つながった1つの大きな画面を折りたためるのが大きな特徴だ。折りたたんだ状態では12.5型になるので、モバイルノートと重ねて持ち歩く場合や、バッグの中に入れる場合も邪魔にならない。

 ちなみに画面中央の折り目は、点灯させない状態で見るとデコボコがはっきり分かるのだが、画面が点灯している状態では全く気にならない。このあたりは、いわゆるフォルダブルタイプのスマートフォンと近いところがある。本製品はOLEDということもあり、画面の映り込みがかなり激しいのがやや気になるが、構造上のひ弱さは全く感じない。


フラットにした状態。17.3型というビッグサイズだ

明確な継ぎ目こそないものの、角度を変えて見ると特有の凹凸はある

中央部から折りたたむことができる。感覚はフォルダブルスマホのそれと同じだ

さらに曲げた状態。任意の角度でキープすることも可能だ

完全に折りたたんだ状態。12.5型相当のコンパクトサイズになる
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