レビュー

HHKB Studioの新色「雪」が登場! キー刻印の視認性を上げるカスタムをやってみた 新色登場の背景にはApple Vision Proの存在も(2/3 ページ)

コンパクトでありながら、マウス機能ももたせたHHKB Studioに「雪モデル」が登場した。前モデルは、いってみれば「墨モデル」で、クールな反面、キートップの刻印が見えづらいという声もあった。色の違い以外にも、バージョンアップしたキーマップ変更ツールについても紹介する。

HHKB Studio 雪モデルをじっくり観察する

 それでは早速箱を開けてみよう。パッケージの中身は、HHKB Studio本体の他、電源となる単三形乾電池×4本、予備のポインティングスティックキャップ×4個、USB Type-Cケーブルとなっている。


本体の他、単三形乾電池、ポインティングスティックキャップ、専用のUSB Type-Cケーブル、取扱説明書などの紙が入っている。

 地味にうれしかったのは、ケーブルの色も白でそろえてあるところ、そしてポインティングスティックキャップの色が墨モデルより明るめになっていたことだ。


ケーブルも白で統一されている

ポインティングスティックキャップの色も、キートップ刻印の色に合わせている

こちらはポインティングスティックキャップを従来の墨モデル(写真右)と比較したもの

 左右カーソルキーとしての役割を持つジェスチャーパッド、左クリック、中クリック、右クリックのマウスボタン、ウィンドウ切り替え用ジェスチャーパッドを前面に搭載している。

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中央にマウスの左右ボタンとスクロールボタン、その左側にはテキストカーソルを左右に移動させるジェスチャーパッド、右側にはウィンドウ切り替えようジェスチャーパッドを搭載している。なお、これらの機能は全て後述するキーマップ変更ツールで変えられる

 左側面には上下カーソルキーとして使えるジェスチャーパッド、右側面には素早いスクロールが可能なジェスチャーパッドを備える。


白いAES素材の部分がテキストカーソルを上下に移動させるジェスチャーパッドだ

左側面と同様、白いエリアがジェスチャーパッドとして機能する。右側はスクロール機能を受け持つ。ちなみに、Shiftキーを押しながらなぞれば、ウィンドウ内の表示が左右にスクロールする

 背面にあるのは電源スイッチとUSB Type-C端子だ。


左側に見えるのが電源スイッチで右側がUSB Type-C端子だ。HHKB Studioは乾電池で駆動するが、有線接続しているときのみ接続先デバイスから給電される

 底面にはHHKB Studioのロゴが彫り込まれており、電池カバーや滑り止めのラバーソールの他、2段階で高さ調節可能なチルト機構を搭載している。


底面にはロゴの他電池カバー、滑り止めラバーソール、チルト機構がある

チルト機構を使い、最大限に高くした状態

こちらは低い方

 電池カバーを開けるとDIPスイッチが姿を現す。一時的にジェスチャーパッドを無効にしたい場合などに便利だろう。フタの裏側に接続先を切り替えるためのショートカットキー一覧が貼り付けられているのも良い。筆者はHHKB Professional HYBRID Type-Sを使っていた時にはショートカットキーを覚えきれず、デスク上に付箋を貼り付けていた。


電池カバーを開けると現れるDIPスイッチ

DIPスイッチの役割を印刷したラベルが貼り付けられている

フタの裏には接続デバイス切り替えのショートカットキーリストを印刷したものが貼られている(写真上)

 従来の墨モデルと比べてみよう。色が異なるだけで、フットプリントや前側、後ろ側のサイズは、見たところ同じであった。


筆者の撮影技術の問題で、墨モデル(写真上)の方が小さく見えるがフットプリントは同じである

キーボード背面の高さ比べ

キーボード前面の高さ比べ

 では、HHKB Professional HYBRID Type-S雪モデルと比べるとどうだろうか。ベース部やキートップの刻印の色に違いはあるのだろうか。

 並べてみたところ、若干ではあるがHHKB Studioでは色が暗いように見えた。キートップの刻印の色のコントラストの問題かもしれないが。キートップの刻印ということで言えば、HHKB Professional HYBRID Type-Sでは装飾キーの1文字目が小文字であるが、HHKB Studioでは大文字であった。


HHKB Professional HYBRID Type-S雪モデル(写真左)との比較。修飾キーの1文字目にも注目したい

 刻印の色だけでなく、文字の大きさにも違いがあるHHKB Studio雪モデルのほうが大きいのだ。大きくしてあるおかげで、ボディーになじむような淡めの印字でも視認性が高いのかもしれない。

 じっくり眺めた後は、実際に使ってみたい。

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