GIGA 2.0はどうなっている? 5年間の“経験値”を元にレノボが「Lenovo GIGA School Edition」を提供開始した理由(1/3 ページ)
レノボ・ジャパンが、GIGAスクール構想の第2期を想定したパッケージを発表した。第1期で得られた知見をもとに、ハードウェアだけでなくサービスやソリューションも付帯して提供することで使いやすさを高めたという。
レノボ・ジャパンは2月6日、小学校/中学校(※1)向けのハードウェア/サービス/ソリューション統合パッケージ「Lenovo GIGA School Edition」の提供を開始することを発表した。2020年3月にリリースした「GIGAスクールパック」をリニューアルしたもので、単に学習用端末(WindowsノートPC/Chromebook)を提供するだけでなく、端末を使っていく上で必要なサービスやソリューションも合わせて提供することで、児童/生徒と教職員の双方が学習用端末を“使いたくなる環境”の構築を支援する。
(※1)義務教育学校(小学校課程と中学校課程を統合した学校)、中等教育学校(中学校課程と高等学校課程を統合した学校)の前期課程、特別支援学校の小学部/中学部を含む
Lenovo GIGA School Editionにおける学習用端末のラインアップ。Chromebook(ChromeOS搭載学習用端末)を2種類、Windows 11 Pro EducationをプリインストールするノートPCを1種類用意している
Lenovo GIGA School Editionに付帯するサービス/ソリューションの一覧。基本的に学習用端末のライフサイクルに合わせて5年間提供されるが、一部のサービス/ソリューションは1年または3年間限定の提供となる(有償で継続提供可能)
選べる端末は3種類 Chromebookはデタッチャブル式も用意
Lenovo GIGA School Editionは、その名の通り文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」の第2期(GIGA 2.0)に伴う端末のリプレースを視野に提供されるものだ。その“キー”となる学習用端末は、以下の3モデルから選べる。
- Chromebook(ChromeOS)
- Lenovo Chromebook Duet EDU G2(デタッチャブル式2in1)
- Lenovo 500e Chromebook Gen 4s(コンバーティブル式2in1)
- Windows 11 Pro Education搭載ノートPC
- Lenovo 300w Yoga Gen 4(コンバーティブル式2in1)
Chromebookが2モデル構成になったのは「教育市場でのニーズの高さ」「タブレットとしても使いやすい端末の要望」が多かったことを踏まえた結果だ。
なお、GIGA 2.0では学習用端末の周辺機器として「タッチペン」を必須化している(参考記事)。そのため、学習用端末として売り込むことを想定したノートPC/タブレット端末の中には、タッチペン/スタイラスペンを標準装備しているものもある。しかし、Lenovo Chromebook Duet EDU G2はスタイラスペンを原則標準装備としている一方で、他の2機種はペンを原則として“別売”としている(理由は後述する)。
Lenovo GIGA School Editionで選択できる3種類の学習用端末(左からLenovo 300w Yoga Gen 4、Lenovo Duet EDU G2、Lenovo 500e Chromebook Gen 4s)
GIGAスクール第1期の知見を生かしたパッケージ
レノボは2017年から学校(教育機関)の児童/生徒の利用を想定したノートPC/タブレット端末を投入している。2020年度に本格スタートしたGIGAスクール構想の第1期(GIGA 1.0)に合わせて、ハードウェアだけでなく、GIGAスクールパックを含むサービスやソリューションの提供も進めた。
GIGA 1.0を通して、レノボは学習用端末やサービス/ソリューションに関する“知見”を多く得たという。それを生かして、Lenovo GIGA School Editionでは「壊れにくい」「使いやすい」を主眼に据えた。
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