“PS5風”のデザインが魅力の外付けストレージ「Seagate Game Drive for PS5 External SSD」を試す:ポータブルストレージの道(3/3 ページ)
財布事情でストレージ容量の小さいデバイスを買うと容量不足に悩むことになる。それを解決するのが外付けストレージだ。ポータブルSSDの「Seagate Game Drive for PS5 External SSD」なら、内蔵ストレージのような使用感で容量の悩みを解決する。
データ転送速度ベンチマークテストの結果は?
検証に使ったのは以下のモデルだ。
- One-NetBook Technology「ONEXPLAYER X1 Mini」(AMD Ryzen 7 8840U、メモリ32GB、USB4端子)
- MSI「Claw A1M」(Intel Core Ultra 5 135H、メモリ16GB、Thunderbolt 4端子)
- Apple「MacBook Pro 13-inch 2020(Intel Core i7 2.3GHz、メモリ16GB、Thunderbolt 3端子)
ONEXPLAYER X1 Mini
Windowsを搭載したポータブルゲーミングPCのOne-NetBook Technology「ONEXPLAYER X1 Mini」で試したベンチマークテストでは、おなじみの「CrystalDiskMark 8.0.6x64」(ひよひよ氏作)を計測ソフトとして利用した。
平均の書き込み速度は毎秒997.32MB、読み出し速度は毎秒996.68MBで、最大の書き込み速度は毎秒999.3MB、読み出し速度は毎秒996.91MBであった。書き込み/読み出しともに、安定して高いデータ転送速度を保っている印象だ。
MSI Claw A1M
MSI Claw M1Aの下位モデル(Claw-A1M-003JP)は、Intel Core Ultra 5 135Hを採用したWindows搭載のポータブルゲーミングPCだ。Thunderbolt 4端子に接続し、CrystalDiskMark 8.0.6x64で5回計測したところ、平均書き込み速度は毎秒1052.18MB、平均読み出し速度は毎秒1021.18MBであった。なお、最大の書き込み速度は毎秒1052.5MB、読み出し速度は毎秒1021.31MBだった。
MacBook Pro 13-inch 2020
筆者が愛用しているMacBook Pro 13-inch(2020年発売)にはThunderbolt 3端子があるので、端子の規格がボトルネックになるということはない。計測ツールは「Blackmagic Disk Speed Test」を利用した。
5回ベンチマークテストを行った結果、平均の書き込み速度は毎秒878.44MB、平均読み出し速度は毎秒821.86MBだった。最大では書き込みが毎秒883.3MB、読み出しが毎秒826.8MBという結果になった。
ストレスのない使い心地
では、External SSDの実用面はどうだろうか。
筆者の場合、1枚の写真が1.6MBから2.4MB程度の写真を扱ったり、1分程度の動画を編集したりすることがある。写真編集を想定し、500MBほどの写真をOne-NetBook Technology「ONEXPLAYER X1 Mini」からExternal SSDへコピーするのにかかった時間や、コピーした写真を編集する際に遅延が生じないかどうかを試してみた。
合計500MB程度になるよう写真をフォルダにまとめておき、External SSD内へコピーしたところ、実際に掛かった時間は6.07秒であった。
また、External SSDから16枚ほど写真を選んで画像編集ソフトで“連結”し、約57MBになった写真ファイルを編集して保存するという作業をしたところ、どちらもフリーズしたり、処理に待たされたりといったことはなかった。
PCのローカルストレージに保存されているデータを編集するのと変わらない速度で作業できることが分かったので、SDメモリーカードの写真データをPCではなく直接External SSDに移動して、そこから編集する方法もありだろう。
USB Type-Cを搭載したiPhone/iPadやAndroidスマートフォンでもつなぐだけですぐに使えるので、容量を圧迫している動画データや録音データ、写真などを簡単に移動できる。External SSDには1TBまたは2TBの容量ラインアップがあるので一元管理もしやすいだろう。
ゲームのファイル置き場としては?
PlayStation 5やPlayStation 4にダウンロードしたゲーム本体のデータをExternal SSDに保存することも可能だ。筆者はPlayStationシリーズを持っていないが、ポータブルゲーミングPC(AYANEO SLIDE)なら手元にある。
そこで、Windows 11にインストールしたゲームクライアント「Steam」を使って、ゲーム本体をExternal SSDに保存する方法を最後に紹介したい。
External SSDとPCを接続したらSteamを立ち上げて、左上にある「Steam」をクリックしてから「設定」を選ぶ。
タブリストから「ストレージ」を選び、ストレージリスト「Windows(C:)」の右にある矢印から「ドライブを追加」を選ぶ。
「新しいSteamライブラリフォルダーを追加」ダイアログが表示されるので、External SSD(ここではローカルドライブ(D:)と表示)を選んで「追加」ボタンをクリックする。
これで、External SSDをゲームのダウンロード先に追加できる。
既に複数のゲームをPCにダウンロード済みであれば、ゲームのプロパティから「コンテンツを移動」で移動させることも可能だ。
「コンテンツを移動」ダイアログボックスで、移動先のドライブを選んで「移動」ボタンをクリックする。なお、複数のゲームを移動させたい場合は、Steamクライアントウィンドウ左上にある「Steam」→「設定」→「ストレージ」から行える
なお、SteamDeckでも同様の方法で外付けSSDをダウンロード先に設定できる。ただし、フォーマットはNTFSである必要があるため、exFATのExternal SSDでは再フォーマットが必要になるので注意が必要だ。
実際にゲーム本体をExternal SSDに移動させた状態でSteamのゲームをプレイしてみたが、起動時にもたつくことはなく、プレイ自体も問題なく行えた。
ゲームはもちろん、常に持ち歩けるデータストレージとしても使い勝手が良い上に、PlayStationロゴの安心感もあるので、ストレージに課題を抱えているのであれば、チェックしてみるのはどうだろうか。
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