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スマートホームデバイスと連携可能なCO2チェッカー リンクジャパン「eAir3」を「SwitchBot CO2センサー」と比較してみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

自宅や個室で日々の作業をしていると、部屋の換気が気になる。CO2チェッカーの新モデル「eAir3」を試してみた。

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スマホからのCO2値の参照や他の家電との連携にも対応

 さて、ここまで紹介したのは本製品単体で行える操作だが、本製品の肝は、何といってもスマートフォンアプリと連携できることだ。具体的にどのようなことが可能なのかを見ていこう。

 まず1つは、スマホアプリでのデータ参照だ。CO2濃度に加えて温度および湿度を、専用スマホアプリ「HomeLink」で参照できる。リアルタイムの値はもちろんのこと、過去1年をさかのぼって表示可能だ。

 通知機能も備えている。CO2濃度が設定した値を超えると、デバイスのアラームを鳴らしたり、スマホアプリに通知したりできる。本体の液晶画面だけでは見逃してしまいがちな場合に便利だ。

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セットアップは専用アプリ「HomeLink」を用いる。起動すると本製品が検出されるので「追加する」をタップ(左)。Wi-FiのSSIDおよびパスワードを入力するとセットアップが開始される(中央)。名前および部屋を設定すると完了だ(右)

セットアップが完了するとホーム画面に表示されるようになる(左)。データは日/月/年で切り替え可能だ。幅を調整する機能がなく使いやすさはいまひとつ(中央)。CO2濃度のだけでなく、温度や湿度も表示される(右)

個別の設定画面。細かい挙動を設定できるが、基準値および色を変更するメニューはない(左)。自動消灯は30秒~10分で選べる(中央)。アラームを鳴らす値を設定可能だ。初期状態では2000ppmとなっている(右)

 また、HomeLinkアプリと連携する家電製品との連携も可能だ。例えば二酸化炭素濃度が1500ppmを超えると、HomeLinkアプリで管理している同社製スマートプラグの先につないだ換気扇がオンになるよう設定しておけば、CO2濃度が上がるたびに自動的に換気を行ってCO2濃度を下げられる。

 AlexaやGoogle アシスタントとの連携も可能なので、そちらで認識されている家電製品と連携させることもできる。ただし、これらの音声アシスタントでは、本製品は温度センサーとして認識されてしまい、CO2濃度をフックにした自動操作は行えない。これは各音声アシスタントが現時点ではCO2センサーをサポートしていないという制限によるものだ。


HomeLinkアプリの「連動」で条件を設定する。ここでは1500ppmを超えると換気扇がオンになるよう設定している(左)。設定完了すると、自動換気システムの出来上がりだ。CO2濃度が下がったら換気扇をオフにする設定も併せて行っておこう(中央)。デバイスとの連携だけでなく、単に通知を飛ばすだけという設定も可能だ(右)

Alexaアプリで本製品を表示したところ。現在の温度だけが表示されている(左)。設定画面を見ると「温度センサー」として認識されていることが分かる(右)

Google Homeアプリで本製品を表示したところ。現在の温度および湿度が表示されている(左)。設定画面を見ると単に「センサー」とされている。CO2濃度は表示できないようだ(右)

 従って、CO2濃度と連携しての自動運転を行うには、その家電製品は必ずHomeLinkアプリに接続していなくてはならない。HomeLinkアプリに対応するリンクジャパン製品としては、スマートリモコンスマートプラグがあり、選択肢としてそう困るわけではないが、既に他社製品でスマートホーム環境を構築してしまっている場合は、つなぎ替える必要が出てくるため少々手間となる。

 とはいえ、多くのCO2チェッカーでは、スタンドアローンで値が測定できるというだけで、こういった連携はもちろんスマホからの参照すら行えないので、本製品のメリットは大きい。ちなみに前回紹介したSwitchBot CO2センサーについても、こうした条件は同様だ。

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