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Intelが次世代CPU「Panther Lake」を“チラ見せ” 製品は2026年初頭に発売予定COMPUTEX TAIPEI 2025

Intelが「Core Ultraプロセッサ(シリーズ2)」の次に投入する予定のCPU「Panter Lake」のデモンストレーションを行った。量産は2025年後半から始まる予定で、搭載製品は2025年初頭に発売される見通しだ。

 Intelは5月20日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI 2025に合わせてクライアント(PC/ワークステーション)向け製品の近況を説明するイベントを開催した。

 このイベントでは、同社の次世代CPU「Panther Lake」(開発コード名)のプレビューも行われた。説明によると、Panther Lakeは2025年後半から生産を開始し、2026年初頭に搭載製品がリリースされる予定だという。


Intelの説明会場に展示されていたパンサー(ヒョウ)の写真。何だろうと思っていたら……

Panther Lakeのプレビューが行われた(写真は試作チップ)

 Panther Lakeは以下の特徴を備えているという。

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  • CPUコアは「Intel 18A」プロセスで製造
  • x86アーキテクチャにおける電力効率をけん引
  • 「次世代の内蔵GPU」を搭載(次世代はBattle Mage世代を指すと思われる)
  • 広いスケーラビリティーを備える(メモリはDDR5/LPDDR5/LPDDR5Xをサポート)

Panther Lakeの概要

 説明会では試作チップを使った検証マシンと、一部の開発者に提供している「開発者キット」が用意されていた。これらのPCではCPU(SoC)単体で動画にスムーズに編集したり、静止画の超解像処理を高速に行ったりする様子を見ることができた。


検証マシンは2台あり、Panther Lake(試作チップ)を搭載するマザーボードが仕込まれていた

検証マシン内部のマザーボード。背の高いヒートシンクの下にPanther Lake(試作チップ)がある

こちらは、一部のソフトウェア開発者に提供している開発者キット。先ほどの検証マシンと比べるとかなりコンパクトで、実際のミニPCに限りなく近い外観をしている

検証マシンで「DaVinci Resolve」を動かして、AIを使ってリアルタイムで背景の色を変えていくデモ。かなりスムーズに動いていることが印象的だった

こちらは検証マシンでLLMを動かすデモンストレーション

開発キットでは、画像に対してAIをでリアルタイム超解像処理を行うデモンストレーションを行っていた。こちらも非常にスムーズだった

 会場には、台湾に所在する主要なODMによるPanther Lake搭載ノートPCの試作機が展示されていた。

 PCメーカーの求めに応じて生産(場合によっては設計)を行うODMが現時点で試作機を提示できているということは、Panther Lake自体の量産も問題なく進むということなのだろうか……?


主要なODMによるPanther Lake搭載ノートPCの試作機

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