Gemini対応タブレット「Galaxy Tab S11」2種同時発表 スタイラスもエンタメもこれ1台 価格は12万9030円~26万1470円
サムスン電子ジャパンは、最新のフラグシップAIタブレット「Galaxy Tab S11」「Galaxy Tab S11 Ultra」を発表した。最新のGalaxy AI機能、極限まで洗練された薄型軽量デザイン、そしてPCに匹敵する生産性を1つのデバイスに凝縮した、同社のタブレット製品群の頂点に立つ最上位モデルだ。製品は14.6型の「S11 Ultra」と11型の「S11」の2モデルで構成され、いずれも9月19日の発売を予定。
サムスン電子ジャパンは9月4日、最新のフラグシップAIタブレット「Galaxy Tab S11」「Galaxy Tab S11 Ultra」を発表した。同社のタブレット製品群の頂点に立つ最上位モデルで、14.6型のS11 Ultraと11型のS11の2モデルで構成される。いずれも9月19日の発売を予定しており、予約は4日より受け付ける。
メモリ/ストレージの構成と価格は、Galaxy Tab S11の12GB/128GBが12万9030円、12GB/256GBが13万8820円、12GB/512GBが15万8180円で、Galaxy Tab S11 Ultraの12GB/256GBが19万3600円、12GB/512GBが21万2960円、16GB/1TBが26万1470円となっている。
今回発表されたGalaxy Tab S11シリーズは、「プロ級の生産性と高度な創造性を高める最新のGalaxy AI機能と、大画面の柔軟性をスリムで軽量でありながらパワフルなフォルムに集約」したタブレット製品だ。
洗練を極めたデザイン 厚みはわずか5.1mm、同社製品史上最薄
特にS11シリーズの最上位モデルである「Galaxy Tab S11 Ultra」は、14.6型という広大なディスプレイを備えながら、その厚みはわずか5.1mmを実現。これは同社のタブレット史上最も薄いだけでなく、多くのスマートフォンよりも薄いという驚異的な数値を実現している。重量も692gに抑えられており、大画面の没入感と携帯性をかつてないレベルで両立させた。
デザイン性だけでなく、視聴体験の質も妥協がなく、両モデルともに「Dynamic AMOLED 2X」を搭載している。解像度と画面の大きさはGalaxy Tab S11 Ultraが14.6型(2960×1848ピクセル)、Galaxy Tab S11が11型(2560×1600ピクセル)となっている。輝度はともに最大1600ニトで、日中の明るい屋外など、光の反射が気になる環境下でも、鮮やかで力強い映像をはっきりと視認できる。
ストレスフリーな体験をMediaTekのDimensity 9400+が支える
プロセッサには、どちらもMediaTekのDimensity 9400+を採用。最先端の3nmプロセスルールで製造されたこのプロセッサは、従来のプロセッサをしのぐ高い処理能力と優れた電力効率を両立しているという。複数のアプリを同時に動かす、高解像度の動画を編集する、最新のゲームをプレイするといった高負荷なタスクもスムーズに実行するそうだ。
このパワフルな性能を長時間にわたって維持するため、Galaxy Tab S11 Ultraは1万1600mAh、Galaxy Tab S11は8400mAhと大容量のバッテリーを備えている。
長時間の筆記でも疲れにくいSペンを利用可能
Galaxy Tab S11シリーズの体験を語る上で欠かせないのが、本格的な作業から素早いスケッチまで対応する、新たにアップグレードされた付属の「Sペン」だ。最も大きな変更点は、鉛筆のような六角形のデザインを採用したことにある。これにより、あらゆる持ち方でより安定したグリップ感が得られ、長時間の筆記でも疲れにくい、自然な書き心地だという。
ペン先も、より鋭利な円すい形に刷新。ペンを寝かせて描く際の追従性を高め、アナログの鉛筆で描くような繊細な陰影表現を可能にする。文字を書く際にも、ペン先が紙に触れる感覚がよりダイレクトに伝わり、これまで以上に快適で精度の高い入力が可能になったそうだ。
ソフトウェアとの連携も向上した。それが純正アプリ「Samsung Notes」や「Penup」で利用できる新機能「クイックツール」だ。Sペンの側面ボタンを押しながら画面のノート部分をタップするだけで、小さなツールパレットが起動。ここから、今使っているペンの種類や太さ、色を瞬時に変更することができる。例えば、アイデアを書き留めている最中に重要な部分を強調したくなった時、すぐに蛍光ペンに切り替えてマーカーを引くといった操作が直感的に行える。
さらにこのクイックツールは、Galaxy AIへのショートカットとしても機能する。パレットの右端にあるアイコンをタップすれば、「自動フォーマット」で手書きのメモを整然としたテキストに変換したり、「要約」機能で長文の要点を瞬時に把握したり、「翻訳」機能で言語の壁を越えたりと、多彩なAIアシスト機能を即座に呼び出すことが可能だ。
電源ボタンを長押しすれば、GoogleのAIアシスタント「Gemini」が起動する。知りたいことを聞くだけでなく、Geminiが提示した検索結果を「Samsung Notes」へ保存できる。表示している画面を共有しながら情報を整理したり、見ている内容についてGeminiと会話をしながら理解を深めたりできる。
PCライクなデスクトップ環境を手軽に実現「Samsung DeX」も進化
Galaxy Tab S11シリーズは、PCライクなデスクトップ環境でマルチタスクを最適化する「Samsung DeX」とも相性がいい。最大の進化点は、マルチタスクをよりシームレスにする最新機能の数々だ。その筆頭が「拡張モード」。USB Type-Cケーブルで外部ディスプレイに接続すると、単なる画面のミラーリングではなく、Tab S11シリーズの画面と外部ディスプレイが独立した2つの画面として認識される、PCと同様のデュアルモニター環境が構築される。
タブレットの画面で開いていたブラウザのウィンドウを、マウスでドラッグしてそのまま隣の外部ディスプレイにスムーズに移動させることが可能で、片方の画面でビデオ会議に参加しながらもう片方の画面で資料を編集したり、膨大なデータを参照しながらプレゼンテーション資料を作成したりといった、高度なマルチタスクがタブレット1台で完結する。
さらに、生産性を高めるのが最大4つの独立した「ワークスペース」を作成できる機能だ。これはPCでいう仮想デスクトップにあたり、例えば「デスクトップ1と2は仕事用のアプリを配置」「デスクトップ3はプライベートなSNSや動画鑑賞用」「デスクトップ4はイラスト制作アプリ専用」といった具合に、用途ごとにレイアウトをカスタマイズして保存できる。タスクバーから各ワークスペースを瞬時に切り替えられるため、作業の流れを中断することなく、思考を整理しながら複数のプロジェクトを並行して進めることが可能になった。
プロフェッショナルなシーンにも適用するタブレット
このように、Galaxy Tab S11シリーズは、学生が講義ノートを取る、デザイナーがアイデアを練りコンセプトを構築する、あるいはプロフェッショナルが複数のアプリケーションを駆使してマルチタスクを管理するといった、あらゆる「創造、作業、整理整頓」のシーンにおいて、ユーザーを強力に支援することを目指し、開発されたタブレットといえる。
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