ARグラスで仕事はできるか? スマホサイズの「XREAL BEAM Pro 5G」と老眼にやさしい「XREAL One」で試す(1/3 ページ)
ガッツリではないものの、出先でちょこっと仕事をこなしたいという場合の装備は軽い方が良い。狭いテーブルのスペースを占有しないよう、デバイスは小さい方が良い。それができるのが「XREAL BEAM Pro 5G」と「XREAL One」だ。
カフェや新幹線のテーブルなど、スペースが限られている場所でちょっとした作業をするのであれば、ガジェットはなるべくミニマムな構成で臨みたいところ。
しかし、サイズにとらわれて作業効率を落とすことはしたくないし、むしろ向上させたい。そんな願いをかなえてくれそうなガジェットが、XREALのARグラス「XREAL One」と、そのコンパニオンデバイスとなる「XREAL Beam Pro 5G」だ。
この組み合わせで、本当に仕事を遂行できるのか。実際に試してみた。
XREAL Beam Pro 5Gはどんなデバイス?
XREAL Beam Pro 5Gは、一見するとスマートフォンのような形をしたデバイスだ。アスペクト比20:9の6.5型タッチディスプレイを備え、背面にはデュアルカメラを搭載している。
OSには空間コンピューティングをうたうAndroid 14ベースの「nebulaOS」を採用しており、同社のARグラスを接続することを前提としている。
ARグラスを接続すると、視界上にアプリアイコンがハニカムのように並んで表示され、XREAL BEAM Pro 5G本体のタッチディスプレイは空間マウスまたはタッチパッドとして使う仕組みだ。
背面のデュアルカメラはどちらも約5000万画素で、2つのレンズは人間の瞳孔間距離に寄せた5cm幅となっている。この視差を生かして空間写真や空間ビデオを撮影できるというわけだ。
SoCはQualcommのSnapdragon Spatial Companion Processor(空間コンパニオンプロセッサ)を搭載している。メモリは8GB、ストレージは256GBだ。指紋認証センサーや顔認証センサーを搭載していないこともあり、スペック的にはミドルレンジのスマートフォンといったところだ。
製品名に「5G」とあるように、microSIMカードスロットを搭載している。SIMロックフリー端末として、Wi-Fi環境下になくてもネットにアクセスできる。
Androidベースなので、Google Playストアにあるアプリを自由にインストールできるのも魅力だ。仕事に必要なアプリを追加できるからだ。ストレージが256GBという容量が心もとないものの、最大1TBのmicroSDメモリーカードを挿入できるので、いざとなったら活用できる。
本体にはUSB Type-Cポートを2基搭載しており、左側は電源、右側はARグラスのXREAL One(またはXREAL Air 2シリーズ)と接続する。本体内には4300mAhのバッテリーを内蔵するが、長時間利用したいのであれば、モバイルバッテリーやUSB充電器などを使うと良いだろう。
では、早速使ってみよう。
関連記事
Meta、レンズ内ディスプレイ搭載のAIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を発表 筋電位リストバンドでジェスチャー操作
Metaがレンズ内ディスプレイを搭載したAIスマートグラスを発表した。HTC、スマートグラス「VIVE Eagle」を発表 重さ49g以下で画像翻訳やカメラ機能を搭載
現時点では台湾でのみ発売する。31日まで先行予約を受け付け、9月に出荷する。XREAL、同社製ARグラス「XREAL Air 2」など5製品の価格を改定 最大2割値下げ
XREALは、同社製ARグラス/専用デバイスなど計5モデルの価格改定を発表した。「XR・メタバース総合展」で見つけたユーザー思いの製品あれこれ 日本Xrealは新型ARグラス「XREAL One Pro」の日本発売を発表
7月4日まで開催されていた「XR・メタバース総合展」。初日となる7月2日に、日本XrealがARグラス「XREAL One Pro」の国内販売を発表した。その発表会の模様と、展示会場で見つけたものを合わせてレポートしたい。重たいモバイルディスプレイと老眼からの解放! 独自チップを搭載したARグラス「XREAL One」を試す
いつも1kg以上の重さのあるモバイルディスプレイを持ち歩いている筆者が、82gのARグラス「XREAL One」を試す機会を得た。独自チップを搭載することで、拡張ディスプレイとして使えるという。本当に使えるレベルになっているのかどうか、じっくり検証した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.