ARグラスで仕事はできるか? スマホサイズの「XREAL BEAM Pro 5G」と老眼にやさしい「XREAL One」で試す(2/3 ページ)
ガッツリではないものの、出先でちょこっと仕事をこなしたいという場合の装備は軽い方が良い。狭いテーブルのスペースを占有しないよう、デバイスは小さい方が良い。それができるのが「XREAL BEAM Pro 5G」と「XREAL One」だ。
必要なアプリのインストールやキーボードの準備
筆者の場合、言うまでもないがライターとして執筆が主な仕事である。ゆえに、テキストを入力できる環境を整えておきたい。
筆者は、どこからでも好きな端末で作業できるように、ローカルにテキストエディタをインストールせず、Google ドキュメントにアクセスして執筆している。そのため、まずはXREAL Beam Pro 5GにGoogle ドライブやGoogle ドキュメントをインストールした。
次に必要なのは外付けキーボードだ。画面内に表示されるソフトキーボードもあるが、それでは生産性が落ちてしまう。テンポよく、思考速度に合わせた入力を行うのであれば、外付けキーボードの準備はマストであろう。
ARグラスを装着すると周囲を見るのが難しい。絶対に落とさないという自信があって、空間マウス(レーザーポインターのようにマウスを操作するモード)の使用に慣れているのであれば、XREAL Beam Pro 5Gをマウス代わりに使ってもいい。
しかし、できればマウスとキーボードを行ったり来たりせずに済むポインティングデバイス一体型キーボードを選ぶのが望ましいだろう。
例えば、PFUの「HHKB Studio」であれば、中央辺りにあるポインティングスティックでマウス操作を行える。荷物を減らしたいのであれば、タッチパッド付きの折りたたみキーボードという選択肢もある。
Bluetooth接続可能な製品を選ぶ理由は、XREAL BEAM Pro 5Gのデータ通信の行えるUSB Type-CポートはARグラスと接続するために占有されるので、ARグラス利用中は有線接続タイプのキーボードを使えないところにある。
さて、筆者はローマ字入力ではなく、かな入力で日本語入力を行う。そのため、物理キーボードでかな入力のできる日本語入力システムがインストールされているかどうかをチェックしておきたい。最も使っているのがGboardだ。
XREAL Beam Pro 5GではGboardがプリインストールされており、これがデフォルトの入力システムなので問題なさそうだ。
次にGboardの設定だ。物理キーボードをBluetooth接続した後に、「設定」→「システム」→「キーボード」→「画面キーボード」→「Gboard」→「言語」→「日本語」と進んでいき「物理キーボードの設定」で「物理キーボードではかな入力を使う」としておこう。
キーボードがJIS配列の場合は「システム」→「キーボード」→「物理キーボード」→「(キーボード名)」→「日本語(12キー)」から「日本語 109A 配列」になっていることを確認しよう。これで、物理キーボードをつなげるとかな入力ができるようになる。
ついでに「変換/無変換キーをIME ON/OFFキーとして使う」をオンにしておくと、左手小指が担当する「半角/全角」キーに指を伸ばさず入力できる。指を長距離動かさなくて済む、というだけでなく、頻繁に使うスペースキーの両脇のキーで入力方法を変えられるのは、ARグラスで視界が遮られている場合には非常に便利だ。
準備が整ったところで、出掛けるとしよう。
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