レビュー

高コスパNASから小型スマホの救世主まで! 2025年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5(2/5 ページ)

PC USERでモバイルディスプレイやスマートスピーカー回りの連載をしている山口さんに、2025年に使って良かったデバイスを挙げてもらった。

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スキャナ部門:「ScanSnap iX110


外観は従来のiX100と瓜二つだ。今回はスノーホワイト(FI-IX110W)を購入した

 PFUの小型ドキュメントスキャナ「ScanSnap iX110」は、従来の「ScanSnap iX100」の後継モデルだ。

 筆者はiX100を2014年の発売から使い倒しており、摩耗→買い替えを繰り返して現在3代目となるのだが、唯一と言っていい不満点は、有線ポートがUSB MicroーBであることだった。

 10年以上前の製品ということでUSB Type-Cでないのは当然と言えば当然で、実用レベルで何らかの問題があるかといえば「No」なのだが、既に身の回りの周辺機器類はほぼ全てUSB Type-Cの移行を済ませているだけに、USB MicroーB仕様が残っていることに居心地の悪さを感じていた。

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 今回登場したScanSnap iX110は、そのiX100のポートをUSB Type-Cに置き換えたモデルだ。筆者はかねて機能追加やリニューアルは不要なので、ポートの仕様だけを変更したモデルがほしいと考えていたので、まさにその通りのモデルが登場したことで迷わず購入に至った。

 そんな本製品のメリットは、普段からデスク上に置いておいても全く邪魔にならず、使う時だけ手前に引っ張り出せば済むことだ。複数枚を同時セットしてのスキャンや、表裏の一括スキャンには対応しないが、それが故の使いやすさがあり、カールさせにくいカード類や名刺も難なく対応でき、重送エラーを出さずに封筒をそのままスキャンできるのも、筆者にとってはありがたい仕様だ。

 正直なところ、上ブタを開くことで原稿を手前にリターンさせる機構や、ワイヤレス接続すらも省いてもらって筆者的には一向に構わないのだが、これらはあって困るわけではないので、今回そうした機構面に手が加わることなく、ポート形状だけが刷新されたのは非常に好印象だ。値上がり幅はほんのわずかで、今後もおすすめできる製品であり続けてくれそうだ。


従来モデルiX100(右)との比較。ポート以外には一切違いがない

スキャンは右端のスキャンボタンで行う。上部カバーオープンで原稿をUターンさせる機構は健在だ

本製品はワイヤレス接続も可能だが筆者は有線でのみ運用している。USB Type-Cに統一できるのはありがたい

天板部分を交換できる(各3300円)のもユニークだ。

 続いては、スマートホーム部門だ。

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