コラム

「Core Ultra(シリーズ3)」はワッパ重視の“バッテリー寿命王”――Intelが激推しする背景から見える戦略CES 2026(3/3 ページ)

Intelが、ついに「Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)」を正式発表した。CES 2026で行われたキーノートの主役も、もちろんこのCPUだった。どんなキーノートだったのか、その模様をお伝えする。

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エッジコンピューティングでの利用も視野に

 基調講演の終盤で、IntelはCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)が単なるモバイル(ノートPC)向けCPUではなく、エッジコンピューティングでの利用も視野に入れていることを強調していた。

 Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)には高性能なCPUコア/GPUコアだけでなく、単体推論アクセラレータとしての「NPU」、そしてコンピュータビジョン処理に役立つ「IPU(イメージプロセッサ)」も統合されている。組み込みデバイス向けの「SoC(System on a Chip)」としても活用できるのだ。


Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)はいろいろなプロセッサを統合したSoCでもある。そのため、エッジコンピューティングにも活用しやすい――という訴求を進めようとしている。

 今回、Intelは展示会場でCore Ultraプロセッサ(シリーズ3)を備える最小構成の小型コンピュータボードを使って人型ロボットを動かすというデモンストレーションを披露していた。いわゆる「Physical AI(物理的なAI)」でも使えることをアピールした格好だ。

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 思えば、今回のCES 2026では、NVIDIAとAMDも「次のAIの技術開発競争は、AIが画面から飛び出した先、私たちの住む現実世界が舞台となる。そう、Physical AIだ」というようなメッセージを打ち出していた。

 PCやサーバーといった従来のフォームファクターに収まらない、現実世界で活躍するPhysical AIを搭載したコンピュータは、ノートPC以上の高いエネルギー効率で動かす必要がある。この分野が得意なIntelだからこそ、このフィールドに力を集中させ始めたという流れには、多くの人が理解できるところだと思う。


Intelの考える、近代エッジコンピューティングに求められる要素

AIが現実世界に“干渉”できるロボティックス分野にこそ、高効率なAIソリューションが必要になる――Intelはそう考えている

基調講演後にオープンしたデモエリアで人気者となっていた、Oversonicの人型ロボットの“頭脳”は……

背中に載せた、Core Ultraプロセッサ(シリーズ3)搭載の小型コンピュータボードだ。
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