東プレ「REALFORCE R4」を徹底検証する RC1のDNAを継承し、さらなる進化を遂げた次世代スタンダードの実力(1/3 ページ)
東プレの「REALFORCE R4」は4年ぶりの刷新で小型化し、0.1mm単位APCやマウス操作を搭載。進化と戦略的意義を解説しよう。
2025年10月15日、東プレがキーボード「REALFORCE R4」シリーズ(計20モデル)を発売した。ちょうど1年前の2024年10月18日には、コンパクトモデルの「REALFORCE RC1」を発売しているが、主力商品のリプレースとしては、2021年11月1日に発売された「REALFORCE R3」から4年ぶりということになる。
→・スペースキーが分割されたキーボードは便利なのか? キー入力の癖を考察して「REALFORCE R3」セパレートモデルの設定を試行錯誤した話
既に進化の余地が少なくなったようにも見受けられるが、新製品は一体何が変わったのか。実機をチェックしてみた。
よりコンパクトに、よりシャープに
REALFORCE R4(以下、R4)は、前モデルのR3からの4年ぶりのフルモデルチェンジとなる。R4の発売に合わせて2025年10月末でR3の生産も終了となっており、完全なリプレースモデルという位置付けだ。
R4は東プレの代名詞ともいえる静電容量無接点方式スイッチを採用し、フルキー/テンキーレス、ホワイト/ブラック、日本語/英語配列、キー荷重30g/45g/変荷重、かな印字有無で、20種類のバリエーションを展開するという大枠には変化はない。
R3と比較すると、Windows/macOS用、接続方式、静音の有無、キー印刷方式、分割スペースキーについては選択肢がなくなっている。今後、拡大される可能性もあるが、現時点では全モデルともWindows用、USB Type-C/Bluetooth 5.0ハイブリッド接続、静音、昇華印字、一体スペースキーというスペックになっている。
全モデルが静音タイプというのは昨今の流れそのものであり、意外性はない。実際、前モデルのR3でも静音非対応の9モデルは以前より生産終了となっている。
むしろバリエーションを絞り込んだように見えながら、それでもなお20モデルを展開するというところに、REALFORCEのタイピングへのこだわりが象徴されているように感じる。接続方式の選択肢は限られる一方で、キー荷重は3種類から選択できるなど、いかにもREALFORCEらしい印象だ。
実際、REALFORCEの静電容量無接点方式スイッチは静音仕様と相性もいい。スコスコと称されることの多い同スイッチだが、静音化によってよりノイズの少ない、純粋なスコスコ感が得られる。
また、スペースキーに軽く触れた際、R3だとカツカツという微かな衝突音が聞こえるが、R4はほぼ無音だ。全く遊びがないというわけではないが、非常に安定した静音性が確保されている。ただし、EnterキーやShiftキー、Tabキーなどではこのような違いはなかった。
R4を見て最初に感じたことは「ずいぶんとシャープになったなぁ」ということだ。R3と比較すると上面の周囲が面取りされたこと、それから狭額縁化、特にファンクションキー上部の余白部分が狭くなっている点がコンパクト感をより高めている印象だ。
実際、サイズ比では奥行きで約16.5mm、幅で約13mmの縮小となる。R3で採用された着せ替えパネルは廃止され、天板はボディーと一体化している。バッテリーはR3の単3形乾電池2本から単4形乾電池3本に変更されており、全体重量も200gほど軽量化された。
キーキャップは高強度PBT樹脂、昇華印刷で統一されている。表面には微細なシボ加工を施し、摩耗への耐性を強化しているのもR3から変更はない。ただし、スイッチ寿命はR3発売時の5000万回以上から1億回以上と、公称値で2倍に達している。
かな無し中央刻印に統一された点はボディーのコンパクト化/シャープ化と合わせ、視覚的なノイズの少ないミニマルなデザインの一助となっている。
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