コラム
「VAIO SX14-R」の“ふるさと”見学記 ノジマグループ参画後も進化が続く“物作り”(4/4 ページ)
VAIOのハイエンドモデルは、長野県安曇野市にある「安曇野本社」で生産されている。開発拠点でもある同地を見学する機会があったので、その様子を紹介する。
自前の「環境試験室」や「EMC試験サイト」も用意
VAIOの安曇野本社には、自前の「環境試験室」や「EMC(電磁両立性)試験サイト(電波暗室)」も備えている。今回はこれらを見学する機会があった。
これらを見ると、VAIOの品質へのこだわりが強く感じられる。
環境試験室
環境試験室では、約50項目の環境試験に対応している。開発中の試験だけでなく、製品として販売後に発生した不具合を元にした検証も行っているという。
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販売後の試験も行えるのは、「設計/開発/生産/品質保証の全てのチームが(安曇野本社に)集約しているからこそ実現できること」だ。
落下試験の様子。127cm(MIL-STD-810H基準+5cm)、90cm(手に持った高さ)、76cm(机の高さ)の3つの高さから26方向での落下試験を行う
左は「かばんの中にPCと他の道具を入れて走った場合」を想定した試験、右は「自転車のかごにPCを載せて、悪路を走破している場合」を想定した試験。前者については約500gの重りを天板に載せて振動させることで、ディスプレイに跡が付かないことを確認する。後者については、内部コネクターの破損などがないか調べるもので、10年以上前に最も故障が多かったメキシコの未舗装道路を想定したものだという
振動試験の様子。なお、振動試験機では2つの試験を同時に実施しており、実際の故障事案をベースに独自のアルゴリズムで振動を加えているという。横振動まで検査できる装置は珍しいという
EMC試験サイト(電波暗室)
EMC試験サイトでは、PC本体に備わる無線アンテナの性能だけでなく、PCから放出される電磁波、逆にPCに電磁波を照射した場合に生じる影響を検証できる。自前で持っていることによって、設計変更をした際もすぐにチェック可能だ。
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