VAIOのキッティングと修理は“ふるさと”で――担当者が語るメリットとは?(1/3 ページ)
VAIOの安曇野本社は、PCの開発/設計や生産だけでなく、キッティングや修理のサービスも行っている。開発/設計や生産と同じ場所で行うことには、大きなメリットがあるという。
VAIOのPC事業の約9割は法人向けビジネスだ。前回のレポートでは、長野県安曇野市にある本社工場の生産工程における徹底した品質管理の様子を通して、ビジネスシーンで求められる要件を満たしたPC本体の物作りが行われていることを紹介した。
この記事では、PCのライフサイクル全体においてVAIOが提供するサービスに焦点を当てて紹介する。このサービスは、VAIOの法人向けビジネスの成長を支える重要なものだ。
VAIOを支える「ソリューションサービス」
VAIOの法人向けビジネスの成長は、「品質と丈夫さを兼ね備えたノートPC」と共に、「ライフサイクル全体をサポートするソリューションサービス」が両輪となって実現しているものだ。
法人向けソリューションサービスは、導入から廃棄に至るまでのライフサイクル、細かく見ると「導入」「運用」「保守/保障」「リプレース/リサイクル」の4つのフェーズで構成される。
VAIOを導入した企業の社員の生産性向上だけでなく、PCに関わるTCO(総所有コスト)の削減にも貢献している。
導入フェーズの「キッティングサービス」
導入フェーズでは、「マスターイメージ作成サービス」「Autopilot導入支援サービス」を用意しているのに加えて、安曇野本社工場において実施している「キッティングサービス」が高い評価を得ているという。
キッティングサービスは、100台以上の同一機種を導入する法人ユーザーを対象に提供している。OSやネットワークなどの各種設定、企業固有で利用する業務アプリのインストール、企業特有のラベル貼付などの作業を出荷前に行うことで、PCを納品した段階ですぐに使える状態にできることが大きなメリットだ。
VAIOの西澤良太郎氏(法人営業本部 サービスソリューション部 部長)は、「(キッティングサービスは)PCを大量導入する企業の情報システム部門が、社員ごとに1台ずつPCの設定を行う作業の負担を削減できる」と語る。
製造工程から隔離されたキッティングルーム
これらの作業は、以来した企業の従業員のIDやパスワードなどの機密情報を預かって設定を行う必要がある。当然、セキュアな環境での作業が求められるため、キッティングルームには監視カメラを設置し、入退室や作業も厳重に管理されているという。
本社工場内のキッティングルームは、PCの生産工程から隔離された場所に設置されている。入退室も高いセキュリティレベルで管理され、決められた従業員しか入室できない。今回の取材でも、キッティングルーム内部の撮影はできなかった。
キッティングの作業は「開梱(かいこん)/専用OSインストール」「個別設定」「BIOS(UEFI)設定/梱包(こんぽう)」の3つに分類され、全ての作業はそれぞれの作業に精通した専任技術者が行っている。これにより、作業の安定性と効率化、高品質を実現しているという。
「PCの生産拠点のノウハウを生かした分業化により、作業品質を高めることができる他、少人数で大量のPCをキッティングできる。さらに、1台ずつバーコードで管理しながら設定できるようにし、間違いがない作業を実現している。全ての工程の履歴を管理しており、不具合が発生した場合の原因を特定して、それを改善につなげている」と西澤部長は説明する。
顧客単位で「専用ルーム」を用意することも可能
本社工場内には、より高いセキュリティ環境を実現した顧客単位の「専用ルーム」も用意している。担当者だけが出入りができる環境でキッティング対応することも可能だ。
ここでは顧客の要望に応じてVPN回線を使った隔離ネットワーク下での設定環境も構築できるようになっており、セキュアさを求められる企業/団体向けのキッティングにも対応できる。
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