レビュー

液晶なのにE Ink風? 約10万円の価値はある? TCLの異色電子ノート「Note A1 NXTPAPER」徹底レビュー(2/5 ページ)

TCL Japanから登場した「Note A1 NXTPAPER」は、一般的な電子ノートに多いE Inkではなく、あえて「液晶」を採用したユニークな製品だ 。本機はどのようなユーザーに刺さるのか、実際の使い勝手を徹底レビューする。

ディスプレイはE Inkではなく液晶

 画面は電子ノートで採用例の多いE Inkではなく、液晶を採用している。同社は液晶という表現は使わず「トゥルーカラーディスプレイ」という表現を使っているが、色数は約1670万色、リフレッシュレートが120Hz、輝度が最大300ニトなど、スペックは紛れもなく液晶ディスプレイのそれだ。

 一方で、ホーム画面以下のUIはモノクロを主体としたデザインを採用するのに加え、ブルーライト比率が2.44%以下、反射率は76%以上低減、グレアは55%以上最小化など、E Inkの見え方に近くなるチューニングが施されており、見た目はまさに高品質なE Inkだ。

 さらに指紋の跡も目立たず、いい意味で液晶らしくない。こうした特性ゆえ、液晶という表現は使いたくないというのが正直なところだろう。

advertisement

ブラウザでカラーの画面をアップで表示したところ。液晶の特性が随所に出ている

モノクロE Inkを採用した初代Kindle Scribe(右)との比較。色合いは液晶よりもE Inkに近い

こちらは第10世代iPad(右)との比較。画面はこちらが一回り大きい

厚さの比較。左がいずれも本製品、右上が初代Kindle Scribe、右下が第10世代iPad。十分にスリムだ

手書き用のスタイラスペン(T-Pen Pro)が付属する。付属のペン先は摩耗時の交換用に加え、硬さが異なるタイプもセットになっている

スタイラスは側面に磁力で吸着できる。こうしたギミックも、一般的な電子ノート譲りだ

スタイラスの設定画面。人差し指の位置にあるボタンは特定の範囲を囲ってスクラップできる「インスピレーション」機能に割り当てられている

 一方で、実機を手に取って最初に驚くのが重量だ。本体は500g強と、11型クラスの電子ノートとしては決して軽量ではない上、さらに今回試用機に付属してきたキーボードケースはずっしりと重く、合計では1kgの大台を超えてしまう。

 そもそも本製品は手書き入力がメインで、音声入力にも対応するなど入力方法は多彩であり、キーボードはあまり必要と感じない。少なくともキーボードからの入力が中心になるのならば、本製品以外にも選択肢は多数あるし、何より重量増のデメリットは大きい。オプションにはキーボードを省いた一般的な保護ケースも用意されているので、そちらをチョイスした方がよいだろう。


専用のキーボードケースを開いた状態。背面を一周させることもできる

本体の裏にはキーボードが隠れている

カバーを反対側に回して組み上げると、ノートPCに似たルックスになる

背面。フットプリントは狭めで、角度調節はできない

キーボードはUS配列となり、日本語の印字はない

ケースを閉じた状態。側面は基本的に空いたままになる

重量は単体では実測で505gだった。樹脂ボディーのE Inkタブレットと比べると、ずっしりと重い

キーボードケース込みだと1084gになり、1kgの大台を超えてしまう

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.