レビュー

持ち運べる21型相当のディスプレイ! 14型×2画面でコスパに優れるアイ・オーのモバイルディスプレイ「LCD-YC1412DX」を試すモバイルディスプレイの道(3/4 ページ)

アイ・オー・データ機器の「LCD-YC1412DX」は、14型の画面を上下に連結させることで21型相当のビッグサイズを実現するデュアルタイプのモバイルディスプレイだ。実機レビューを通じて、本製品のメリットとデメリットを紹介する。

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気になるベゼル幅とOSDメニュー

 以上のように、表示モード回りの仕様はデュアルタイプのモバイルディスプレイとしては文句なしなのだが、実際に使っていて目立つのは、ベゼルの幅にかなりの厚みがあることだ。

 本製品は過去に紹介した一部他社製品のように、ヒンジ寄りの内側のベゼルが外側のベゼルよりも太いというおかしな設計でこそないものの、ベゼルを含めた上下画面の間の非表示エリアは、実測で32mmもある。以前紹介した同じ14型×2画面のASUS JAPAN「ZenScreen Duo OLED MQ149CD」は26mmだったので、5mm以上余分な厚みがあることになる。

 外側のベゼルについても、実測24mmとかなりの幅があり、正面から見ると黒い部分が目立ってしまう。本製品の画面のアスペクト比は16:9だが、初めて表示した時、本来は16:10なのが黒帯で表示されてしまっているのでは? と疑ったほどだ。2画面を上下に連結して1つの画面として使う機会が多い場合、競合製品と比べてやや不利な部分と言わざるを得ないだろう。

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ベゼル幅はかなり広めだ。上部および下部は実測で24mmあった

ヒンジのある内側は、上下画面の隙間も含めると、非表示部分は実測32mmにも達する

左右は7.5mmとスリムなだけに、上下のベゼル幅の広さが余計に目立つ

横方向から見たところ。十分に明るく、左右からのぞき込んでの閲覧にも支障ない

ポートは本体右側面に搭載されているため、左側に置いたノートPCの左側面のポートとの間にはかなりの距離があるが、L字型コネクターということもあり配線は容易に行える。ただしケーブル長はやや短めだ

 OSDメニューについても見ていこう。OSDメニュー操作用のボタンは本体背面にあり、右手で操作するレイアウトになっている。最近のモバイルディスプレイは物理ボタンの数を極力減らした製品が目立つが、本製品は上下/左右に加えて決定ボタンと合計5個のボタンを搭載しており、見た目には操作はしやすそうに感じる。

 ところが、このボタンはモールドこそ異なるもののボタン形状が同じこともあり、目視なしではボタンの違いがさっぱり判別できず、誤操作が頻発する。せめて中央の決定ボタンの形状が違っていればよかったのだが、見た目と違ってかなり使いづらく感じてしまう。これならば、ボタン数が少なくても役割を形状で判別できる他社モデルの方が扱いやすい。


OSDメニューは、背面にある5つのボタンを使って行う。ボタン数が多く使いやすそうだが、指先だけでボタンの種類を判別するのは難しい

 さらにUIも独特で、メインメニューを呼び出すまでに複数のステップが必要だったり、大分類→小分類という階層構造が分かりにくかったり、いちいち画面上でボタンの役割を確認する必要があったりと、お世辞にも使いやすいとは言えない。わざわざ一般的でないUIを採用する必然性があれば話は別なのだが、他社のメニューと比べてできること自体に違いはないので逆に戸惑ってしまう。

 もし、これがWebのポータルサイトのように毎日使うメニューであれば、多少おかしな設計でも繰り返し使っていくうちに慣れてしまうものだが、ディスプレイのメニューのUIはそう頻繁に操作するものではないため、初心者はもちろん中級者以上のユーザーにとっても、使って慣れるという解決策が取りにくい。利用頻度が高い画面モード切り替えの機構が、物理スイッチとして分離されているのは、せめてもの救いと言えるだろう。


中央ボタンを押すと、まず初期画面が表示される。この時点で何をしてよいか迷うが、向かって左側に指示されているように、上下/左右いずれかのボタンを押すのが正解だ

右側キーを押すとメニューが表示されるが、これはいわゆるメインメニューの前の前座に過ぎない(ということに気付くまでしばらく時間がかかった)

直前の画面で「メインメニュー」を選んで右ボタンを押すことで、ようやくメインメニューが表示された。しかし下層メニューの内容が向かって左に表示されるという独特のUIで何をすればよいか迷う

メインメニューを表示せずに上ボタンを押すと、輝度調整のショートカットが表示される

同様に下ボタンを押すと、音量調整のショートカットが表示される

同じく左ボタンを押すと、入力切り替えのショートカットが表示される

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