Chromebookからどう進化する? Intelプロセッサも継続サポートする「Googlebook」が変えるPC市場の勢力図:Windowsフロントライン(1/2 ページ)
Googleが2026年後半のリリースに向けて発表した「Googlebook」は、従来のChromebookの枠を超え、AI機能「Gemini」を標準搭載した上位機種としての役割を担う。本記事では、NPUや8GBメモリを必須とするハードウェアの要求スペックや既存OSとの違いを整理し、WindowsやMacがひしめくPC市場にGooglebookが与えるインパクトを解説する。
Googleは5月12日(現地時間)、「Googlebook」を発表した。同製品は、従来の「ノートPC型のフォームファクターで、Google Chromeのブラウザ環境を利用できるマシン」というコンセプトから一歩踏み出し、GeminiによるAI機能を標準搭載した“よりノートPCライクに使える上位機”としての役割を想定している。
同社では、以前から「AndroidとChromeOSの融合」をうたっていたが、その初の成果となる製品がこのGooglebookだ。2026年後半のリリースを計画しているが、Windowsを含む既存のPCユーザーに大きく影響を与えるであろうGooglebookと、そこに搭載された“OS”について少し見ていきたい。
Android OS+ChromeOS=「Aluminium OS」?
このGooglebookに搭載されるOSは、「Aluminium OS」と呼ばれることが多い。「Aluminium」という名称自体、Google社内での開発コード名のようなので正式名称ではないのだが、従来のChromeOSと区別するために、本稿でもAluminium OSと呼ぶことにする。後に、正式リリースされるタイミングで正式名称が付けられるかもしれない。
機能的な特徴は日本語の記事などを参照してほしいが、今回はOSの機能とハードウェアの要求スペックに特に着目したい。
従来のChromeOSが、Chromeブラウザの動作に特化したLinuxカーネルを採用するChromiumOSをベースにしているのに対し、Aluminium OSはAndroid OS、つまりAOSP(Android Open Source Project)をベースに開発が進められ、スマートフォンやタブレット向けにあつらえられたAndroidに対し、よりデスクトップOSを意識したUI/UXを採用している。
これにより、既存のAndroid向けに提供されるアプリ資産がそのまま流用でき、しかもChromeOSでは提供されなかったChromeブラウザ向けの拡張機能(Extension)がフルにサポートされる。
従来のChromeOSでもAndroidアプリの実行は可能だったが、あくまでコンテナ上のエミュレーションに留まっており、互換性やパフォーマンスに問題があった。その点をOSのベースを変更することで解決したのがAluminium OSということになる。
なお、Aluminium OSのベースとなっているのはAndroid 17のようだが、同OSのリリース予定日そのものは6月16日で、Googlebookが(おそらく)ターゲットとしている同年の年末商戦や秋の商戦期とずれている。その点でも、あくまで別OSという扱いでいいのかもしれない。
Aluminium OSの注目点の1つはハードウェア要件であり、スペックや対応プロセッサ(SoC)が比較的大きく引き上げられる点だ。Googleからの公式情報ではないが、種々の情報源をまとめたStarry HopeなどのWebサイトによれば、ChromeOS(Chromebook)とAluminium OS(Googlebook)で次のような違いがあるとされる。
搭載メモリ要求が増えて一般的な(ミドルレンジ以上の)Androidスマートフォンと同等の8GBになり、「Gemini Intelligence」の常時起動のためにNPUが必須となっているようだ。
また、ストレージについてもeMMCではなくSSDが推奨されるなど、比較的安価に作ることを想定されたChromebookと比べて、一般的なPCのスペックに近付いている。
もう1つの注意点は、“ArmのみならずIntelプロセッサも継続サポートする”という部分で、PC USERの記事でもタイトルだけを見ると誤解を与えやすい書き方になっているが、実際にはこれまでのChromeOSと同様にArmとIntelの両対応が続く。
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