レビュー

DJI初の360度カメラドローン「DJI Avata 360」実機レポ 多彩な8K空撮、これは“空飛ぶOsmo 360”だ(5/6 ページ)

DJIの最新ドローン「DJI Avata 360」をレビュー。8K/60fps対応の360度カメラとヘッドトラッキング機能がもたらす圧倒的な没入感や、従来のFPV機との違い、航空法上の注意点を解説します。

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極めてゆっくりとした動きの撮影もできる

 Avata 360には飛行モードが3種類あり、水平方向の最高速度はノーマルモードで毎秒16m(時速約58km)、スポーツモードで毎秒18m(時速約65km)となっています。

 DJIの空撮用ドローン「DJI Mavic 4 Pro」がトラッキングモードで毎秒15m(時速54km)、スポーツモードで毎秒25m(時速90km)であり、DJI Avata 2がノーマルモードで毎秒8m(時速約30km)、スポーツモードで毎秒27m(時速約97km)と、それぞれ、ノーマルモードに対してスポーツモードの差が大きいのに対して、Avata 360はそれほど差がありません。実際に飛行させても体感するほどの差は感じられませんでした。

 Avata 2のようなFPVドローンは激しい機動が求められることもあり、より高い機速が求められます。また、Mavic 4 Proのような空撮機でも、ゆっくりとした動きからスピード感ある映像まで、幅広い表現が求められるがゆえの、こうした機速の設定かもしれません。

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 一方、Avata 360はノーマルモードとスポーツモードの差が小さいのは、機体のサイズに対するカメラジンバルの大きさや重さによる制約や、360度全方位映像が撮影できるがゆえに、撮影後の編集でスピード感を演出するといったコンセプトの違いからかもしれません。

 同時にAvata 360にはMavic 4 ProをはじめとしたDJIの他の小型空撮機と同じように「シネモード」が設定されていて、このモードでは最大水平速度が毎秒6m(時速約22km)と、トリガーを全て引いても機体はゆっくりとしか動きません。

 室内や樹木が生い茂るやぶの中といった障害物に囲まれた環境でも、落ち着いて飛行できます。


360度モードで飛行中のAvata 360。撮影用カメラのレンズが前面にないのは、一般的なドローンを見慣れた目には新鮮です

スポーツモードで飛行すると、機体が大きく下に傾きます。一般的なドローンでは機体の傾きに応じてジンバルがカメラの角度を維持しますが、Avata 360のカメラは角度が変わりません

離着陸時には自動的にカメラジンバルが90度回転して、スキッド(着陸脚)代わりのゴム足が付いた面が接地面になります

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