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米国版“699ドル”と日本版“967ドル” デル「XPS 13」の日米価格差に見る、MacBook Neo対抗のギャップが生まれた理由

日本でも発表されたデル・テクノロジーズの「XPS 13」新モデルだが、米国での販売価格と比べると割高感がある……のだが、実は「米国が安すぎた」可能性が見えてきた。なぜなのだろうか?

 既報の通り、デル・テクノロジーズは6月16日、新型モバイルノートPC「XPS 13(DX13260)」を発表し、直販サイトで一部構成の受注を開始した。

 同社は同日に東京都内で発表会を開催したのだが、そこで配られた資料を見て報道関係者が驚きの声を上げた。というのも、米国では税別699ドルで販売されている最小構成モデル(Core 5 320/8GBメモリ/512GB SSD)が、日本では税込み15万4800円と為替レートを考慮に入れても“割高”な価格だったからだ。1ドルを160円換算した上で(以下同様)、日本の消費税率(10%)を乗じて比較すると、価格差は3万1776円とかなり大きめだ。

 デル・テクノロジーズはなぜ、日本におけるXPS 13 エントリーモデルをこの価格に設定したのだろうか。

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XPS 13(DX13260)は、ストーム(左)とスカイ(右)の2色展開となる。ただし、ストームは7月下旬以降の発売を予定しており、米国英語(US)キーボードのみとなる

デル・テクノロジーズの説明は?

 報道関係者から質問される可能性を考慮してか、デル・テクノロジーズの松原大氏(ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタント)は、発表会において「皆さま(報道関係者)が最も気にされているであろう価格」を先んじて説明した(文脈に影響しない範囲で体裁を整えている)。

 Core 5/8GB(メモリ)/512GB(SSD)の構成で15万4800円、Core 5/16GB(メモリ)/512GB(SSD)の構成を18万4800円という形で本日(6月16日)から発売させていただく予定になっております。皆様、COMPUTEXなどでご覧いただいていると思うのですが、米国の価格戦略とのギャップを簡単に説明させていただきます

 米国では699ドルと発表させていただきましたが、これは Core 5/8GB(メモリ)/512GB(SSD)という(最小)構成の価格です。(取材に来ている人が)IT関連メディア様が中心なのでお分かりかと思いますが、日本市場において8GB(メモリを搭載するPC)の市場シェアは10%ほどしかありません。(デル・テクノロジーズとして)AI PCへと非常に注力している中で、「(PCに搭載する)メモリが8GBで本当にいいのか?」ということを社内でかなり議論しました。

 最終的に、日本では16GB構成を全世界と近い価格で販売しようということになり、米国と比べて8GB構成の価格が若干高い金額となりました。「では米国では16GB構成がいくらなのか?」というと、900ドル(14万4000円)で販売する予定です。米国は税別表記で(※1)、日本では税込みかつ配送料込みですから、今の為替レートでは(16GBモデルが日本において税込みで)1100ドルくらいになります。

 もちろん、プロモーション(販売促進)も行います。日本における学割ですが、本モデルでは発売初日から適用できるようにしましたし、発売記念で「Dell Rewards」ポイントを1万ポイント(1万円相当)を追加で還元します。

 消費税を含む税金は世界で状況が異なりますが、日本ではこの値段でスタートすることをご理解いただければと思います。

 米国ではこれから「Back to School」と呼ばれる商戦期に差し掛かります。いわばオンシーズンの状態です。

 日本でも、学生や新社会人向けの展開は検討中なのですが、オンシーズンになるのは11月以降です。半導体の価格など(不確定要素は)ありますが、そのあたりでプロモーションを考えております。国ごとに価格戦略が異なることはご理解ください。

(※1)米国では日本の消費税に相当する連邦税(全国一律の税)はなく、州または地域単位で「売上税(Sales Tax)」という税金が別途課されることがある


XPS 13(DX13260)は手頃なCore 5構成を先行発売する。10%の消費税がかかることもあり、日本の価格は余計に割高に見える

日本におけるXPS 13の展開を説明する松原氏

日米の価格差はなぜ? 担当者が語る「国別の価格戦略」

 プロモーション施策があるとはいえ、やはり今回の新製品は日本における“割高感”を拭いきれない。報道関係者からも、本件に関する質疑があったので紹介したい。

―― (日本における最小構成の税込み)値段が969ドル相当ということで、税抜きにすると899ドルくらいになると思う。(米国での)699ドルという価格はキャンペーン価格であって、本来はこの価格ではなかったということでしょうか。

松原氏 国によって市場の状況が異なる点でいうと、日本なら「消費税の計算」もありますが、米国では発売時期がオンシーズンということもあり、プロモーション価格を標準価格に据えたという背景があると(米国本社からは)聞いております。日本では、最初からそれをフォローする(米国と同じことをする)ということではなく、その時の半導体価格に左右されることはあるかもしれませんが、日本のオンシーズンである11月以降を狙って検討するという結論になりました。国別の戦略の違いと思っていただければと思います。


 米国での「699ドルから」という標準価格は、「オンシーズン」と「MacBook Neo」への対抗という2つの背景が強く働いた結果のようだ。日本では11月以降に値段に動きがありそうなので、注目したい。

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