コラム

背中に「インテル、付いてる」ロボットも登場! 40年の実績を持つロボティクス分野で攻勢をかけるワケ(2/2 ページ)

インテルが、初めてロボティクスに焦点を当てたワークショップイベントを開催した。その背景には何があるのだろうか。

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「フィジカルAI」はハードウェア/ソフトウェアの両方が重要

 フィジカルAIと現実社会との“インタフェース”となるものの1つが、ロボットとなる。従来のロボットはハードウェアが重視されてきたが、フィジカルAIのインタフェースとなるロボットでは、AIそのものを含むソフトウェアも重要になってくる。先述の通り、フィジカルAIではエッジ(ローカル側)で行う処理の比率が高めとなるが、特にミッションクリティカルな用途で使う場合は高速なレスポンス(≒高速な演算)や動作の信頼性も求められる。

 Intelのリッキー・ワッツ氏(産業・ロボティクス事業部 ジェネラルマネージャー兼シニアディレクター)は「エッジAI、マシンビジョン、エッジコンピューティング、ソフトウェア定義での自動化(SDA)、リアルタイム性の高いネットワークが同時に成熟した現代だからこそ、フィジカルAIを実現する素地が整った」と指摘する。


5つの技術が一気に成熟したことで、フィジカルAIを実現する機運が高まった

 Intelは、2025年末にリリースした「Core Ultra シリーズ3プロセッサ」において、エッジコンピューティングにも適しているというアピールを強化している。同プロセッサはCPUコア、GPUコア、NPUコア共に高パフォーマンスな上に、リアルタイム制御を行うロボティクス用途を想定して処理遅延(レイテンシー)を抑える仕組みをハードウェアベースで搭載している。

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 また、Intelは「OpenVINO」を始めとするオープンなAIソフトウェアプラットフォームも持っている。そこにロボティクス/組み込み機器用のシステムを組み合わせることで、他のCPU/GPUベンダーよりも“進んだ”フィジカルAIを実現できる――そのことをアピールすべく、今回のイベントを開催することにしたようだ。


フィジカルAIは「AIそのものを買う(導入する)」のではなく、「工場を始めとする現場における運用改善」を実現するための手段と考えることが重要

Intelは、フィジカルAIにピッタリなCPUだけでなく、フィジカルAIの開発/運用に便利なソフトウェア資産もあることをアピール

フィジカルAIを含むロボティクス分野において、必要なものを全部そろえやすいのが強み

Intelのリッキー・ワッツ氏

大野社長のセッションでは、TechShareが販売するUnitree Robotics製小型ヒューマノイドロボット「Unitree G1」が歩いてくるデモンストレーションが披露されたが……

実はこのUnitree G1、Core Ultraシリーズ3プロセッサを搭載する組み込み用PCを背負っており、これでロボットに搭載された“全ての”コンポーネントを制御している。本来は自律歩行もできるそうだが、セッションでは安全面を考慮して歩行指示は手動で行っていた
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