巨大スティックが生み出す謎の“脳汁感” XPPen「Pilot Pro 編集コンソール」のお絵描き実用度をチェック:ある日のペン・ボード・ガジェット(4/4 ページ)
XPPenから登場した左手デバイス「Pilot Pro 編集コンソール」。動画クリエイターをターゲットの中心に据えたデバイスですが、Photoshopなどを利用した静止画・イラスト制作への親和性もアピールされています。本機の実力と現状の立ち位置を、refeiaさんがチェック!
「ソフト」の完成度は惜しい コミュニティーの発展に期待
それではまとめていきましょう。Pilot Pro 編集コンソールは、ペンタブレットの分野でイラスト用左手デバイスを作り続けてきたXPPenが挑戦する、左手デバイスの高級機です。
「編集コンソール」の名前が示す通り、動画編集や写真編集を主なターゲットにして設計されていますが、実際にはPC利用の広い分野の効率化に利用できます。
もちろん、イラスト制作でも十分なボタン数があって役割を果たします。それだけでなく、上質なスイッチの触感や、右手でペン・左手で質量のあるスティックを操作して作業スピードが乗ってきたときの高揚感は、他のデバイスでは得がたい本機の美点です。
一方で、ドライバアプリの完成度には課題が残ります。見た目も美しく、一通りの設定はできるとは言え、単純に足りない機能や、親切とは言えない仕様、理解しづらい制限が少なからず残っています。
また、ビルトインのテンプレートやコミュニティーから共有されたテンプレートをインポートする機能もありますが、今はまだ幅広いアプリで供給が十分とは言いがたいです。ユーザーコミュニティーの発展や、多彩な公式テンプレートの実装が望まれます。
そういう意味で、本機の真価が分かってくるのは今後しばらく経ってからとも言えます。XPPenがこれまで得意としていた「高品質で競争力のあるハードウェアを、競合よりもリーズナブルに提供する」は、既にできています。
本機の将来は、XPPenがそれだけではない強みを持っていることを見つける我々の手がかり、もしくは彼らの足がかりになるでしょう。
スティックでの操作に魅力を感じる人や、XPPenファン、ゼロからのカスタマイズ、デバイスが育っていくのを味わって楽しめる人は、本機をすすんで検討しても良いでしょう。逆に、買ったら手間なく単純に役立ってほしい、今後のグレードアップじゃなくて今完成していてほしい人は、しばらく経ってから改めて検討でもよさそうです。
今後も注目していきたいと思います。
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