悲願のiPad対応を果たした「TourBox Elite Plus」 その実力は? プロイラストレーターが試したぞ:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/3 ページ)
「左手デバイス」で独自の地位を築いた「TourBox」シリーズ。その最新モデル「TourBox Elite Plus」をプロイラストレーターのrefeiaさんが試してみました。
こんにちは! refeiaです。
今日はiPad対応「TourBox」の夢を見ていきます。TourBoxは登場時から現在まで、継続的なハードとソフトのアップグレードによって「高級左手デバイス」という分野ながら、じわじわとポピュラーな存在になってきています。
そのような中で、これまではPCには対応するもののモバイルOSには対応しておらず、特にiPadのユーザーからはセルシスの「CLIP STUDIO PAINT」やSavage Interactive Ptyの「Procreat」といった、クリエイティブアプリで使いたいという声も聞こえていました。
そして2024年、従来の最上位機「TourBox Elite」にiPad対応を追加した、「TourBox Elite Plus」が12月下旬に発送予定となっています。今回は一足先に、iPadでの動作を中心としたミニレビューという形で見ていきましょう。
TourBox Techの左手デバイス最新モデル「TourBox Elite Plus」(左)。直販価格は4万3967円ですが、期間限定で3万9572円の予約キャンペーン(正式販売が始まり次第終了)を展開中です
ネタバレですが、TourBox Elite PlusのiPadモードは実質「キーボードデバイス」で、PCで使うほどの利便性は期待できない、という結論になります。
シリーズ最新モデル「TourBox Elite Plus」とは?
まずは、TourBoxシリーズについて少しおさらいしておきましょう。2020年に初代TourBoxが発売され、現在は
- 初代の後継機「TourBox NEO」
- 廉価版の「TourBox Lite」
- 無線接続や高機能ダイヤルを追加した上位版「TourBox Elite」
の3モデルが発売されていたところに、Elite Plusが追加されたわけですね。上の2モデルがUSB接続、EliteがUSBとBluetooth接続に対応しています。
既に、Eliteは2023年にレビューをしています。ハードウェアの作りの良さや、高速に操作しているときの快感、集中を助けるような感触は素晴らしいものの、イラスト用途においてはダイヤルやマクロの優位性が薄まるため、キーボードでショートカットを使いこなしている状態を超えるのは困難、という結論になっています。
本体と接続をチェック
それでは本体をチェックしていきましょう。基本的には先代のTourBox Eliteとほぼ同じ、ボディーの剛性やボタン類のシッカリ感も同じです。
Bluetooth接続は2台までペアリングでき、背面のボタンで接続先を切り替えます。動作はトグル式ですが、どちらが有効になったかはLEDの色で見分けることができるので、混乱することはありません。
2台ペアリングできるのは、PCでもiPadでも使いたい人にはちょうどよい仕様ですね。
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