NAND高騰時代を乗り切る「失敗しないSSD選び」とは? TGS2026でキオクシアなどストレージメーカー5社の戦略を追う:東京ゲームショウ2026(4/4 ページ)
ここ数年、東京ゲームショウにはストレージメーカーの出展が増えている。筆者が取材した5社のブース展示を見ながら、今後ストレージ(特にSSD)を買う際のポイントを探ってみよう。
ITC:「Biwin」「Lexar」の2社のSSDを扱う強みをアピール
アイティーシー(ITC)というと、最近ではゲーミングに特化したBTO PCブランド「STORM(ストーム)」が有名で、今回のTGS2026もSTORM名義で出展していた。しかし同社の“本業”はPCパーツの総合代理店であり、その立場からStormブースにはITCが6月15日に正規代理店となった2社のSSDに関する展示もあった。
その1社がBIWIN Storage Technology(BIWIN:バイウィン)だ。BIWINとはあまり聞き慣れないかもしれないが、半導体の研究/開発から生産までを一貫して行う中国の新興メーカーだ。
今後、国内のPCショップにおける店頭販売を順次拡大していく予定だという。
もう1社は、6月に日本法人を設立した「Lexar(レキサー)」だ。
Lexarのメモリ/ストレージ製品のバリエーションは幅広く、ITCが取り扱うのはSSDとPC用メモリとなる。TGS2026のブースでは、COMPUTEX TAIPEI 2026でも展示されていた、M.2 Type2230サイズで設計されつつも、付属のアダプターを使うことでType2280のM.2スロットにも装着できるSSDなどを展示していた。
MicronのCrucialブランド(コンシューマー製品)からの撤退など、大きなニュースもあったストレージ回りだが、国内ユーザーにとってストレージの選択肢が増えることは望ましいことだ。今後の展開にも期待したい。
まとめ:PCゲーマー向けのストレージ購入指針
TGS2026の現場で各メーカーが示してくれたメッセージを整理すると、価格高騰期における“賢い”ストレージ選びの指針が見えてくる。
- システムドライブ(OS起動)用:レスポンスや耐久性が要求されるため、DRAMキャッシュを搭載した高品質なTLC NVMe SSDを確保したい
- ゲームデータ保存用/PlayStation 5用:価格が高騰した大容量なTLC NAND採用品だけにこだわらず、読み出し中心の用途ではQLC NAND採用品も候補になる。対応機器の要件/容量/保証/実売価格を確認した上で、DRAMレスモデルも選択肢に含めたい
もちろん、あくまでもこれらは「理想の話」であり、予算に合わせて自分流にアレンジしていけるのがPCの強みでもある。
取材した限りにおいて、NANDフラッシュメモリの価格高騰は2027年も続く見通しで、先行きは不透明だ。だからこそ、OS用かデータ保存用かといった用途を明確にし、必要な性能と価格のバランスを見極めて選びたい。
関連記事
史上初の5日間開催の「東京ゲームショウ2026」が始まる レポート記事まとめ
「東京ゲームショウ2026」が開幕した。この記事では、ITmedia PC USERに掲載されたPC関連ハードウェアを中心とするレポートを随時紹介する。【更新】DDR4メモリでもまだ戦える!! AMDが「Socket AM4」の10周年を祝う Carbice Ice Pad付きの「Ryzen 7 5800X3D」記念パッケージを349ドルで投入
AMDの「Socket AM4」が、誕生から10周年を迎える。そのことを“祝う”という名目で、2022年に登場した「Ryzen 7 5800X3D」の特別パッケージが発売されることになった。サンディスク、ゲーミング/クリエイティブワークに適した高性能NVMe SSD「SANDISK Optimus」シリーズ6製品を投入
サンディスクは、高性能仕様の内蔵型M.2 NVMe SSD「SANDISK Optimus」シリーズの日本国内提供を発表した。「玄人志向」が新ブランド「Crowxis(クロウシス)」にリニューアル
シー・エフ・デー販売は、自作PC向けブランド「玄人志向」のリニューアルを実施する。Lexarが日本法人の正式開設を発表
Lexarは、日本法人「Lexar Japan Co., Limited(レキサージャパン株式会社)」の正式開設を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.