広色域パネルと高機能スタンドを採用した22インチワイド液晶ディスプレイ──「FlexScan S2231W-E」(3/4 ページ)

» 2007年10月30日 09時30分 公開
[PR/ITmedia]
PR

静止画も動画も快適な表示品質

 画質に関しては、やはりNTSC/Adobe RGBカバー率約92%の広色域が目立つ。デジタル一眼レフカメラのAdobe RGBモードで撮影した画像をS2231W-Eと従来のナナオ製液晶ディスプレイ(NTSC比約72%)で見比べてみたが、はっきりと差が分かる。S2231W-Eの方が全体的に高彩度の色をしっかり表現でき、特にグリーン方向とシアン方向の発色差は一目瞭然だ。階調表示能力も優れており、中間階調からハイライトにかけてのトーンジャンプがほとんどない。アマ/ハイアマ写真家がAdobe RGBモードで撮影した写真をレタッチするといった用途に最適だろう(業務用途には、さらに高性能な「ColorEdge」シリーズをお勧めしたい)。

 動画の表示品質も優秀だ。応答速度の数字は現在の最速クラスではないとはいえ、実写やアニメの表示においては、いわゆる「動画ブレ」や残像感はほとんど気にならない。アクションゲームだと背景の動画ブレを感じる場面もあるが、これはS2231W-Eの動画性能の問題ではなく、現在の液晶ディスプレイの宿命のようなものである。

 実際に試用して感じたのは、アニメ映像の見栄えが良いことだ。広色域パネルと、1500:1という高いコントラストによるところが大きい。スペック上の輝度はそれほど高くないが(250カンデラ/平方メートル)、PC用の液晶ディスプレイとしての一般的な視聴距離ではまったく問題ない。

 S2231W-Eは、画質と機能が高いレベルでバランスしている。フルHD解像度(1920×1200ドットのWUXGA)でない点やHDMI端子を装備していない点を気にするユーザーもいるかもしれないが、ラインアップの位置付けや製品の性格を考えれば納得できるはずだ。こうした要素を望むなら、上位モデルの「FlexScan S2431W」や「FlexScan HD2441W/HD2451W」を選べばよい。

 PC用のワイド液晶ディスプレイとして、多くの人に安心してお勧めできる1台だ。

FlexScanシリーズの新ラインアップを整理する

 ここまではS2231W-Eを紹介してきたが、最後にナナオの液晶ディスプレイ「FlexScan」シリーズにおける、ワイド画面モデルのラインアップを整理しておきたい。

 FlexScanシリーズのワイド画面モデルは、現在では全部で10機種もラインアップされており、ハイエンドからローエンドまでカバーするに至っている。また、従来のスクエア画面モデル(アスペクト比が4:3または5:4)からワイド画面モデルへと、FlexScanシリーズのラインアップのシフトが加速している点も見逃せない。実用シーンを考えても、ワイド画面の映像コンテンツが増えたり、Windows Vistaの登場などによって、スクエア画面の液晶ディスプレイでは力不足を感じるケースが多くなっている。これから液晶ディスプレイを購入するなら、確実にワイド画面モデルが候補となるだろう(スクエア画面を選ぶ明確な目的があれば別だが)。

 下に掲載した表を見てほしい。FlexScanのワイド画面モデルは、製品の方向性や想定用途、ターゲット層などによって、4つの製品カテゴリーに分かれている。

FlexScanワイド画面モデルの製品カテゴリー

製品カテゴリー\ラインアップ24.1インチワイド22インチワイド21.1インチワイド20.1インチワイド
AV入力に対応し、PCもAVも両方楽しめるフルHD液晶ディスプレイFlexScan HD2451W
FlexScan HD2441W
動画表示性能が高く、デジタル入力×2に対応した液晶ディスプレイFlexScan S2411WFlexScan S2111W
広視野角で縦回転表示が可能なマルチユース液晶ディスプレイFlexScan S2431WFlexScan S2231W-EFlexScan S2031W
コストパフォーマンスに優れたビジネス向けスタンダード液晶ディスプレイFlexScan S2401WFlexScan S2201WFlexScan S2001W


 購入候補を検討する際には、解像度や画素ピッチも重要なファクターだ。画面の広さや表示される文字や画像の大きさなどから、スクエア画面のUXGA(1600×1200ドット)対応21.3/20.1インチ液晶ディスプレイからはワイド画面のWUXGA(1920×1200ドット)対応24.1インチワイド液晶ディスプレイが、SXGA(1280×1024ドット)対応の19インチ液晶ディスプレイからはWSXGA+(1680×1050ドット)の22インチワイド液晶ディスプレイが、さらにSXGA対応の17インチ液晶ディスプレイからはWSXGA+対応の21.1/20.1インチワイド液晶ディスプレイが買い替え候補に上がってくるだろう。なおここでは、10月17日に発表されたWQXGA(2560×1600ドット)表示対応29.8インチワイド液晶ディスプレイ「FlexScan SX3031W-H」は除外している。

スクエア画面モデルからワイド画面モデルへの買い替え候補

スクエア画面21.3インチ20.1インチ19インチ17インチ
解像度UXGA(1600×1200ドット)SXGA(1280×1024ドット)SXGA(1280×1024ドット)
画素ピッチ0.270ミリ0.255ミリ0.294ミリ0.264ミリ
ワイド画面24.1インチワイド22インチワイド21.1インチワイド20.1インチワイド
解像度WUXGA
(1920×1200ドット)
WSXGA+
(1680×1050ドット)
WSXGA+(1680×1050ドット)
画素ピッチ0.270ミリ0.282ミリ0.270ミリ0.258ミリ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:株式会社ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日