CeBIT 2010で華々しく登場した「GT660」は、強力なスペックと「DYNAUDIO」監修のサウンド環境が注目を集めている。COMPUTEX TAIPEI 2010でも主役となるフラッグシップノートを、世界最速で紹介しよう。
日本では、パワーユーザーが“にやり”と喜ぶユニークなオーバークロック機能や、PCを自作しはじめたユーザーが安心して使える「ミリタリークラス」の安定性など、PCパーツの有力ベンダーとして親しまれているMSIだが、2008年のWind Netbook U100の発売、そして2009年のX-Slim Series X340の登場で、日本でもノートPCベンダーとして広く認識されるようになってきた。
ただし、Wind Netbook U100シリーズ以前にも、MSIはノートPCを日本市場で積極的に展開してきた。日本で最も早い時期に「自作ノートPC」を提唱して、デスクトップPCに相当するパワフルなノートPCを低価格でユーザーに提供し、欧米ではすでに人気だったゲーミングPCを日本市場で投入してきたおかげもあって、Netbookがブームになる前から、PCゲームユーザーやパワーユーザーでは、「パワフルなノートPCが必要ならばMSI」という認識ができていた。
2008年にWind Netbook U100がブレークし、2009年には「ポストNetbook」ともいえるCULVノートPC(コンシューマー向け超低電圧版のモバイル向けCPUを搭載したノートPCを、多くのユーザーがこのように呼んだ)となるX-Slimシリーズを投入してきたが、2010年は、新世代のNetbookとCULVノートPCに加えて、新しいカテゴリーのノートPCを強力にプッシュする考えだ。
新世代Netbookとしては、“Pine View”(開発コード名)世代のAtomを搭載する最新の“Pine Trail-M”プラットフォームを採用した「Wind U135」「Wind U130」が1月に登場している(Wind U135の詳細については「いち早く登場した新世代Netbook「Wind U135」をいち早くチェックする」を参照のこと)。さらに、MSIが2010年のプロモーションで力を入れていくという「デザイン」が強く打ち出されたモデルとして企画された「Wind U160」が3月のCeBIT 2010にあわせてリリースされている(MSIが自ら語るWind U160のコンセプトについては「欧州で賞賛された“デザインセンス”でMSIは世界に挑む」を参照のこと)。
MSIは、2010年の「全世界共通スローガン」として、「Exquisite Quality; Exquisite Delight!」を打ち出しているが、この言葉を体言する新しいノートPCが3月にドイツで行われたCeBIT 2010のプレスカンファレンスで披露された。それが、ゲーミングPCシリーズの最上位モデルとなる「GT660」だ。ハイエンド構成が特徴のGT660だけあって、CPUはインテルのモバイル向けCPUで最新最強となる“Clarksfield”(開発コード名)世代のクアッドコアモデル「Core i7-720QM」(1.6GHz)を搭載し、グラフィックスコアでもNVIDIAのモバイル向けGPUでは最強の「GeForce GTX 285M」を採用する。
Core i7-720QMに統合されたメモリコントローラは、デュアルチャネルをサポートするが、インテルが示すデータシートでは、Core i7-720QMが搭載できる最大メモリ容量が8Gバイトとされている。しかし、MSIは独自に規格を拡張してGT660にメモリスロットを3基用意することで、最大12Gバイトまで搭載できるようにした。また、HDDは2台まで内蔵可能で。標準構成におけるHDD容量は500Gバイト×2台=1Tバイトとなる(RAIDは構成していない)。
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