レースゲームとグラフィックスの構成が似ているタイトルだが、スケートボードゲームの「スケート3(英語版)」も試してみた。今回紹介したほかのタイトルはゲーム自体の解像度が720pとなるが、スケート3は1080pに対応しており、23型フルHD液晶パネルを搭載したMDT231WGの高精細な表示が存分に生かせる。
このゲームは初めに実写の長いムービーが入っているのだが、こうしたムービーシーンでもMP ENGINEIIIのキレのいい動画は効果的で、RDT231WMと比較して、カメラがゆっくりとパーンするような映像では差がはっきり分かり、視聴中に数人から「おおっ」と歓声が出たほど。
プレイ中のインプレッションについては、前述のニード・フォー・スピード ホット・パースートとほぼ同じだが、桑村氏は「MP MODE レベル3は動画ブレがさすがに抑えられているが、CRTに近い表示特性なので表示のチラツキも少し感じる。入力タイミング重視でレベル1を選んでも、動画のキレに問題はなく、かえってプレイしやすいかもしれない」とのことだった。
スケートボードゲーム「SKATE」シリーズの最新作。Port Carvertonと呼ばれる港にほど近い街を舞台に、ダウンタウンや工場地帯、キャンパス、採掘場といったフィールドを走り回り、さまざまなポイントでトリックを決めていく。ビッグエアで知られるダニー・ウェイをはじめ、多数のプロスケートボーダーが収録され、彼らが愛用する「LRG」「MYSTERY」「NEW ERA」といったギアも登場する。
前作同様、街にあるオブジェクトを自由に動かしオリジナルのスケートパークを作ることも可能。豪快な転倒ぶりを競う「Hall of Meat」モードも収録している。また、3人でチームを組んで他チームとのバトルを楽しむモードや、6人で協力しながら攻略するモードも用意されている。
製品情報 | |
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対象機種 | プレイステーション 3/Xbox 360 |
ジャンル | スポーツ |
プレイ人数 | 1人(オンライン時:2〜6人) |
発売日 | 2010年12月16日 |
価格(税込) | 5040円 |
CERO | B(12歳以上対象) |
(C) 2010 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, SKATE and the SKATE logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All sponsored products and company names, brand names, logos and trademarks are the property of their respective owners.
最後は、FIFA(国際サッカー連盟)公認サッカーゲームの最新版「FIFA11 ワールドクラスサッカー」をピックアップした。サッカーはゲームタイトルも実際の試合中継も、グリーンのフィールドで高速に動く選手やボールがブレやすく、これも「液晶ディスプレイ泣かせ」といわれる映像コンテンツの1つだ。
サッカーゲームは動画ブレをしっかり抑えつつ、表示遅延も短いほうがいいということで、MP MODE レベル3を中心にプレイしてもらった。その効果はテキメンで、桑村氏には「普段使っている液晶ディスプレイに比べて、選手やボールの動きがブレない。通常はボールが少し尾を引いたような映像になってしまうが、これは見やすくてプレイしやすい」と好評だった。
周囲からは「サッカーの映像は確かに違いがよく分かる。新旧の2台を見比べてみて、通常の液晶ディスプレイだとこんなに映像がブレていたことに気が付いた」との声も聞かれた。
FIFA(国際サッカー連盟)が公認する唯一のサッカーゲーム。イングランドのプレミアリーグをはじめ、世界の主要サッカーリーグのチームおよび活躍する選手たちが実名で多数登場する。登場するサッカーリーグの数は30を数え、約500のクラブチーム、39カ国の代表チームが収録されている。
各選手のビジュアルや表情、その動きの癖までもそっくりに再現されており、プレイヤーはゴールキーパーを含めてすべての選手の動きを体感できる。試合中の実況には西岡明彦氏、解説には前日本代表監督の岡田武史氏が登場して試合を盛り上げてくれる。
製品情報 | |
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対応機種 | プレイステーション 3/Xbox 360/PSP |
ジャンル | スポーツ(サッカー) |
発売日 | 2010年10月21日(木) |
価格 | PS3/Xbox 360:7665円、PSP:4980円 |
オフラインプレイ人数 | PS3:1〜7人、Xbox 360/PSP:1〜4人 |
オンラインプレイ人数 | PS3/Xbox 360:2〜22人、PSP(アドホックモード):2人 |
CERO | A(全年齢対象) |
以上、個性豊かな5本のゲームタイトルをEAのスタッフの方々にじっくりチェックしてもらった。MDT231WGのウリとして、多種多様なゲームタイトルに適した設定を選んだり、ユーザーが好みに応じて細かいところまでカスタマイズできる点も挙げられるが、「リモコンで手軽に設定を選べるのがいい」(古澤氏)や「入力端子が豊富で、HDMIが側面にあってケーブルをつなぎやすい」(北村氏)、「設定を1からすべてユーザー側でカスタマイズするのは面倒だし、知識がないと使いこなせないが、とりあえずMP MODEのレベルを1〜3で選べば、たいていのゲームに対応できるのが親切」(二宮氏)とプラスの評価が得られた。
なお、これはEAに訪問取材している最中に初めて知ったのだが、EAではゲーミングディスプレイとしての高い信頼性から、MDT241WGやMDT243WGといったVISEOの従来機を既に社内へ何台も導入してきたという。こうしたVISEOの従来機と比較したMDT231WGの印象を聞いたところ、画質面の向上はもちろん、「サブウーファーの内蔵により低音が強化されたことや、ボディデザインが一新してマットな落ち着いた質感になったことにも興味を引かれた」(二宮氏)など、各所の進化が好印象を与えたようだ。
北村氏からは今後の要望として、「PCディスプレイとして使う場合、従来機のように解像度が縦1200ドット(1920×1200ドットのWUXGA)あると、さらにいい」との声もあったが、残念ながら現状では液晶パネルにおける主力の生産ラインがテレビと同じ16:9に移行しており、16:10のWUXGAパネルはグラフィックス用途で一部残るが、マルチメディア用途では16:9のトレンドが続く見込みだ。これは液晶パネルのワールドワイドでの傾向なので、国内ディスプレイメーカーの意向で変えることが困難な部分ではある。
ともあれ、「EAが業務でも使ってきたVISEOの最新版であり、液晶の弱点である動画ブレ抑制技術がさらによくなっている。ゲーマーの方にとっても間違いない選択肢ではないか」(北村氏)、「EAではさまざまなジャンルのゲームを扱っているので、MDT231WGならば、それぞれ最適な設定で楽しんでもらえると思う」(二宮氏)といった感想からも、EAのスタッフの方々がVISEOブランドに対して確かな信頼を置いていることがうかがえた。
その最新モデルとなるMDT231WGは、動画に強い液晶ディスプレイという枠を超え、液晶ならではの高精細でシャープなHD映像などの強みを生かしつつ、ついに課題だったCRTクラスの応答性まで手を伸ばしてきている。ゲーミングディスプレイではTNパネルの製品も多いが、広視野角のIPS方式液晶パネルを備えているのも実に魅力的だ。そのぶん、価格は通常の液晶ディスプレイに比べて割高になるが、MDT231WGの性能と機能を考慮すれば、十分納得できるはず。もし、あなたが現状で最高の動画ブレ抑制技術を備えたゲーミングディスプレイを欲しているなら、MDT231WGはその最右翼となるに違いない。
三菱電機は23型フルHD液晶ディスプレイのラインアップとして、「Diamondcrysta WIDE RDT232WM-Z(BK)」も用意している。こちらは2010年6月に発売され、人気を博しているモデルだ。
RDT232WM-Z(BK)はMP ENGINEこそ搭載しないが、120Hz駆動の液晶パネルと倍速補間技術を組み合わせることで、滑らかな動画表示が行える。超解像技術の「ギガクリア・エンジン」やデジタル2画面対応のPinP(ピクチャーインピクチャー)といった高度な機能も装備しており、手ごろな価格で購入できることから、合わせてチェックしてほしい。
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