下位モデルのボディを一新したセパレート型デスクトップPC――FMV-DESKPOWER CE:2007年春 Vista搭載PC特集
富士通のセパレート型デスクトップPC、FMV-DESKPOWER CEにVista搭載モデルが登場。ラインアップを縮小しつつも、新ボディのエントリーモデルを投入した。
富士通は、セパレート型デスクトップPCのFMV-DESKPOWER CEを一新し、Vista搭載モデルを発売する。3波デジタルTVチューナー搭載のVista Home Premiumモデル「CE70UW/D」、スタンダードな構成のVista Home Premiumモデル「CE50U7」、シンプルな新ボディを採用したVista Home Basicモデル「CE40U7」が、1月30日より発売される予定だ。ラインアップは従来の5モデルから3モデルに減少したが、そのぶん各モデルの性格が明確になった。価格はオープン、実売予想価格はCE70UW/Dが26万円前後、CE50U7が20万円前後、CE40U7が16万円強だ。
CE70UW/Dには、1680×1050ドット表示の20.1インチワイド液晶ディスプレイが付属。CE50U7は1280×1024ドット表示のサイドスピーカー搭載17インチ液晶ディスプレイ、CE40U7は1280×1024ドット表示の狭額縁17インチ液晶ディスプレイがセットになる。CE70UW/DおよびE50U7に付属する液晶ディスプレイは、室内の明るさに応じて、画面の輝度を自動調整する動作モードに設定できるエコボタンが新設された。
CE40U7は、カードスロットなどを省いたシンプルな新型ボディを採用。設置台を含まない本体サイズは89(幅)×338(奥行き)×332(高さ)ミリと奥行きが短めだ。CPUはSempron 3200+(1.6GHz)、チップセットはRADEON XPRESS 1150を採用している。
上位2モデルのボディは既存のものだが、前面にアクリルパネルを配した新デザインとなっている。設置台を含まない本体サイズは、89(幅)×368(奥行き)×340(高さ)ミリ。CPUはPentium 4 531(3.0GHz)、チップセットはRADEON XPRESS 200を搭載しており、Core 2 Duoなどへの世代交代は見送られた。なお、従来機で見られたPentium DおよびCeleron D搭載モデルは廃止されている。
FMV-DESKPOWER CEの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-DESKPOWER CE | CE70UW/D | セパレート型 | マイナーチェンジ | Pentium 4 531(3.0GHz) | 1024MB | 300GB | Home Premium | 26万円前後 |
CE50U7 | セパレート型 | マイナーチェンジ | Pentium 4 531(3.0GHz) | 1024MB | 300GB | Home Premium | 20万円前後 | |
CE40U7 | セパレート型 | フルモデルチェンジ | Sempron 3200+(1.6GHz) | 512MB | 300GB | Home Basic | 16万円強 | |
FMV-DESKPOWER CEの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-DESKPOWER CE | CE70UW/D | 20.1インチワイド | 1680×1050 | RADEON XPRESS 200 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 3波デジタル/地アナ | 約8.5キロ |
CE50U7 | 17インチ | 1280×1024 | RADEON XPRESS 200 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約8.5キロ | |
CE40U7 | 17インチ | 1280×1024 | RADEON XPRESS 1150 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約7.4キロ |
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