おすすめ番組機能に対応したHDMI搭載リビングPC――FMV-TEO:2007年夏 Vista搭載PC特集
2007年春モデルでデビューしたFMV-TEOは、おすすめ番組機能を搭載し、HDMIケーブルを標準添付するなど、マイナーチェンジにとどまっている。
FMV-TEOは、リビングの大画面TVとHDMIで接続して利用することを想定したデスクトップPCだ。夏モデルは従来機と同様に2モデルの展開で、4月27日より発売される。ラインアップは3波デジタルTVチューナー搭載の「TEO50W/D」と、TVチューナー非搭載の「TEO30W」を用意。OSはいずれもVista Home Premiumを採用している。価格はオープン、実売予想価格はTEO50W/Dが18万円前後、TEO30Wが11万円前後だ。
いずれもマイナーチェンジモデルとなり、ボディやアーキテクチャの変更はない。リモコン操作でWebブラウズや映像コンテンツの視聴が行えるのも従来通りだ。基本スペックも春モデルとほとんど変わらないが、TEO30Wに関してはCPUがCeleron M 410(1.46GHz)から同430(1.73GHz)に、メモリ容量が512Mバイトから1Gバイトに強化され、上位モデルのみ搭載していたIEEE802.11a/g/bの無線LAN機能が追加された。
※春モデルのTEO30Uは発表時にメモリ容量が512Mバイトでしたが、1Gバイトに変更されています。(編集部追記)
TEO50W/Dには、TV視聴・録画ソフトのDigitalTVboxに「おすすめ番組」機能が追加された。この機能は録画予約された番組履歴からユーザーの好みを自動解析し、視聴傾向に合った番組をおすすめ順にリストアップするというものだ。ユーザーの視聴傾向の変化も自動的に学習するという。
そのほか、夏モデルではTVとの接続用に1.5メートルのHDMIケーブルが標準添付されるようになった。
FMV-TEOの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-TEO | TEO50W/D | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T5500(1.66GHz) | 1024MB | 400GB | Home Premium | 18万円前後 |
TEO30W | セパレート型 | マイナーチェンジ | Celeron M 430(1.73GHz) | 1024MB | 160GB | Home Premium | 11万円前後 | |
FMV-TEOの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-TEO | TEO50U/D | − | − | ATI Radeon Xpress 1250 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 3波デジタル | 約6.4キロ |
TEO30W | − | − | ATI Radeon Xpress 1250 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約6.4キロ |
関連記事
- 富士通のリビング本格進出なるか?――HDMI搭載PC「FMV-TEO」の実力を探る
「FMV-TEO」はTVとのHDMI接続を想定したリビングPC。“TEO”というサブブランドを冠しており、今後PCが進むべき1つの道を示す製品として力が入っている。 - Vista×ワンセグ×新ボディ――富士通「FMV-BIBLO LOOX T50U/V」を試す
Vistaの登場とともにフルモデルチェンジを果たした富士通「FMV-BIBLO LOOX T」。人気のモバイルノートPCがどのように生まれ変わったのかをチェックした。 - 「妥協ないモバイル」を体現するハイスペックなLOOX T
Windows Vistaの出荷開始とあわせて各メーカーの「Vista」モデルが登場した。新しいOSはノートPCにどのような影響を及ぼすのか。その手がかりを得るために富士通の開発者を訪れた。 - 安価なHome Basicモデルと新型PC「FMV-TEO」で攻める――富士通FMVシリーズ
富士通は1月15日、FMV-DESKPOWERとFMV-BIBLOのラインアップを一新し、新コンセプトPCのFMV-TEOも含めたVista搭載モデルを発表。1月下旬より順次発売する。 - 32Gバイトフラッシュメモリ搭載ノートも登場した夏の新作──ソニーVAIO
ソニーは4月10日、VAIOデスクトップPC/ノートPCの4モデルを発表した。また、VAIOオーナーメードモデルでは32Gバイトフラッシュメモリ搭載モデルが追加。4月21日より順次出荷を開始する。 - VAIO type Gゼロスピンドルモデルで“もっさりVista”に喝を入れた
今夏のVAIO type Gで最大の話題といえば、直販のCTOメニューに追加された「フラッシュメモリドライブ」だ。早速、HDD内蔵モデルと性能を競わせてみた。 - HDDを強化したシンプルノート──VAIO type N
春モデルで登場したVAIO type Nは「板」のようなスッキリとしたデザインとコストパフォーマンスの高さが特徴。夏モデルではHDDが強化された。 - 「価格控えめ」「夏の新色」が加わった“ITA”PC──VAIO type L
春モデルでBD搭載モデルが加わった「ボートPC」は新しいソフトウェアで使い勝手を改善。新モデル恒例の「新色」モデルも夏らしいカラーが登場した。 - HDDとCPUを強化した「遊ぶ」ノート──VAIO type C
春モデルで登場した「選べるカラフルボディ」のデザインノートPCは夏モデルで4タイプが登場する。いずれも基本機能が強化された。 - 「美しいVistaには美しいボディを」――Home Premium全面採用でデザインを一新した東芝dynabook/Qosmio
東芝は4月12日、ノートPC「dynabook/Qosmio」シリーズ7モデルを発表した。dynabook AX/TXが新デザインに生まれ変わり、スタンダードモデルを大幅に拡充している。 - 15万円台の“プレミアム”ノートをねっとりと眺める――写真で見る「dynabook AX/53C」
全3機種にHome Premiumを採用し、実用的な性能を備えたうえで、さらに価格を下げてきた夏のdynabook AX。イイコトづくめのように思えるが、見ためはどうだろう? - そのボディは上質の黒――写真で見る「dynabook TX/67C」
装いを新たにブラックモデルが登場したdynabook TX。最上位モデル「dynabook TX/67C」のフォトレビューをお届けする。 - 20万円で買える地デジノートPC――Qosmio F30/83C
東芝AVノートPCのミドルレンジを担うQosmio F30は、従来のボディを踏襲する1モデルのみが発表された。春に比べるとやや寂しい内容だが、コストパフォーマンスの高さは健在。 - 2色で展開する新スタンダードノート――dynabook TX
スペック的にはマイナーチェンジながら、新しいボディデザインに進化した「dynabook TX」。dynabook AXと同じシャーシを採用しつつ、高級感を演出する黒いモデルが登場した。 - “プレミアム”なワイドノートがエントリー価格で手に入る――dynabook AX
3モデルで展開されるdynabook AXは、すべてにHome Premiumを採用し、基本スペックが大幅に強化された。パールホワイトの新ボディにdynabookロゴが青く光る。 - さらなるHome Premium化の推進と新スタイルPCの投入――NEC LaVie/VALUESTAR
NECがVALUESTAR/LaVieシリーズの全ラインアップを一新した。新コンセプトのVALUESTAR Nが登場するも、多くはマイナーバージョンアップにとどまる。 - ノートPCでもデスクトップPCでもない“何か”――NEC「VALUESTAR N」
NECの夏モデルで登場した「VALUESTAR N」シリーズは、ノートPCとデスクトップPCの“いいとこ取り”を狙ったニューフェイスだ。NEC版“ボードPC”の実力をいち早くチェックしよう。 - パーソナルな液晶一体型で新たなPCスタイルの提案――VALUESTAR N
夏モデルで新たに登場したNECのVALUESTAR Nは、スリムで小型な新スタイルのパーソナル液晶一体型マシンだ。 - CPUやHDDの強化を図った液晶一体型PCのスタンダード機――VALUESTAR S
NECの液晶一体型PCで、スタンダードモデルに位置付けられるのがVALUESTAR Sだ。夏モデルでは基本スペックの底上げが中心となる。 - 順当なスペックアップを果たしたセパレート型PC――VALUESTAR L
PC本体と液晶ディスプレイが分離したセパレート型のVALUESTAR Lシリーズは、ラインアップを全3モデルに絞りつつ、仕様の強化が行われた。 - 高解像度・広色度域・高速無線LANを備えたノートPCの最上位機――LaVie C
NECのLaVie Cは、夏モデルで液晶ディスプレイの高解像度と広色度域化、高速無線LANの搭載といったフラッグシップ機らしい強化が図られた。 - CPUとHDDをパワーアップした主力ノートPC――LaVie L アドバンストタイプ
NECの主力ノートPC「LaVie L アドバンストタイプ」がモデルチェンジし、CPUの高速化とHDDの増量が行われた。 - ボディカラーを一新し新色も登場したベーシックノートPC――LaVie L ベーシックタイプ
NECのベーシックノートPCがモデルチェンジを行った。Home Basic搭載の最廉価モデルがボディカラーを一新し、直販モデルに新色が追加された。 - Core 2 Duoの搭載でワンランク上の性能を獲得したモバイルPC――LaVie J
NECのモバイルPC「LaVie J」シリーズの夏モデルは、CPUのデュアルコア化と指紋認証ユニットの内蔵が大きなトピックだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.