HPの夏モデルは“Santa Rosa”と“Shizuku”で勝負――「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT」:2007年夏 Vista搭載PC特集
日本HPは5月10日、個人向けノートPCの新モデル「dv6500/CT」を発売する。注目は新デザインの「Shizuku」と新プラットフォーム「Santa Rosa」の採用だ。
次世代プラットフォームの「Santa Rosa」を採用
今回投入された「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT」は、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の個人向けノートPCにおいてメインストリームに位置付けられる製品で、15.4インチのワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット)を搭載したインテルプラットフォーム機「dv6200/CT」の後継モデルに当たる。1モデルでの展開となるが、従来通り同社の直販サイト「HP Directplus」での仕様変更が可能だ。なお、AMDプラットフォーム機の「dv6205/CT」は継続して販売される。
最大の特徴は、インテルから発表されたばかりの次世代プラットフォーム「Santa Rosa(開発コード名)」を採用したことだ。チップセットは統合型のIntel GM965 Expressを搭載し、CPUにはFSB 800MHz対応のCore 2 Duo T7300(2.0GHz/L2キャッシュ4Mバイト)と同T7100(1.8GHz/L2キャッシュ2Mバイト)が用意されている。無線LANはIEEE 802.11nをサポートした「Intel Wireless Link 4965AGN」(開発コード名:Kedron)ではなく、IEEE802.11a/g/b対応の「PRO/Wireless 3945ABG」+Bluetooth 2.0を内蔵する。
現時点でNAND型フラッシュメモリを使った「Turbo Memory」のオプションはなく、グラフィックス機能もチップセット内蔵のIntel Graphics Media Accelerator X3100のみだ。ちなみに、メモリは1024Mバイトか2048Mバイト(PC2-5300)から、HDDは80/120/160Gバイト(いずれも5400rpm)からの選択となる。
新しい波紋パターン“ZEN-design Shizuku”を導入
もう1つの見どころは、液晶ディスプレイの背面とパームレストに新デザインの「ZEN-Design Shizuku(雫)」を導入したことだ。これまでは、禅寺の石庭をイメージした「ZEN-Design Samon(砂紋)」を継続採用していたが、こちらの記事でも触れられているように、新しいパターンが早速登場した。もちろん、HP Imprintと呼ばれる光沢感のある表面塗装は健在で、見ためのよさとキズのつきにくさを兼ね備えている。
OSはWindows Vista Home Premiumで、dv6200/CTと異なり前面の光デジタル音声出力機能が省かれたほか、オプションのWebカメラの画素数が1.3メガから0.3メガにダウンした。一方、新たに指紋認証ユニットがBTOメニューに加わり、選択時は右パームレスト上部(カーソルキー下)にユニットが内蔵される。価格はWebカメラとのセットでプラス3990円だ。なお、ExpressCardスロットに収納可能なHPモバイルリモートコントローラは標準で付属する。
発売は5月10日から行われ、最小構成価格は12万9990円となる予定だ。
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