PCパーツの殿堂「Hall 2」にどっぷりはまる:COMPUTEX TAIPEI 2007(2/2 ページ)
このイベントの第一報で紹介したように、PCパーツが集まるHall 2には未発表未公開の製品が多数展示されている。その続報として「Intel G35マザー」「デュアルGPUカード」などなどが登場する。
[やっぱり|懲りずに]やりますっ!デュアルGPU
COMPUTEX TAIPEIのGPU関連ネタとして毎回登場するのが「1枚に2つ載せた」デュアルGPUグラフィックスカードだ。この種のカードは1枚でNVIDIA SLI、もしくはCroessFireといったマルチGPU技術が利用できるのに注目が集まるが、「カードのサイズが大きくなる」「クーラーユニットが大掛かりになる」「価格が高くなる」などなどの理由から、最初に集めた注目度ほどに商売が成功しているとはいいがたい「これぞキワモノ」なカテゴリーだ。しかし、今回もデュアルGPUカードが登場した。投入したのは、これも毎度のMSIとアグレッシブなGeCUBE。興味深いのは、どちらも、まだシングルバージョンも登場していない「Radeon HD 2600XT」を2つ搭載している点だ。
MSIの「RX2600 Geminium」は、とてつもなく大きな基板にGPUを2つ実装し、それぞれのGPUの回りにビデオメモリを配置したレイアウトになっている。そのサイズにまず驚くところだが、さらに、このグラフィックスカード(できることなら“ボード”と呼びたい)は、ヒートパイプで連結したヒートシンクで冷却する「ファンレスカード」になっていることにさらに驚く。説明には実装しているGPUの名称が明らかにされていないが、「コアクロック800MHz、メモリクロック1400MHz」というスペックから、Radeon HD 2600XTであるものと推察できる。
GeCUBEの「D26XT2-F5」は、フットプリントは常識的なサイズに留まっている。NVIDIAのデュアルコアグラフィックスカード「GeForce 7950 GX2」と同じ、カードを2枚重ねた「ダブルデッカー」構造かと思いきや、GeCUBEの示した資料には1枚の基板に2つのGPUとPCI Express X16バスとをつなぐPLX Bridgeチップが実装されている状況が示されている。2スロット分のスペースを使っているバックパネルは4つのデュアルリンクDVI出力「Quad DL DVI」を持つ。動作クロックはコアクロック800MHzにメモリクロック1GHz。
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