「UMA-FS」シリーズで“足の可能性”を追求してみた:足なんてただの飾り、ではない(3/3 ページ)
一部のユーザーの間でUSBフットスイッチが脚光を浴びている(らしい)。「タイピングには足技がない」――そんな風に考えていた時期がオレにもありました。
活用術3:キーボード用ユーティリティとの併用
繰り返しになるが、UMA-FSシリーズはPCからはキーボードとして認識される。つまり、キーボードユーティリティなどのソフトはそのままUMA-FSシリーズに対しても有効であるということだ。「X Button Maker」はあらかじめ設定しておいたキーボードマクロを1キーのショートカットキーで実行させるユーティリティだが、1回の押下げで複数のキー入力に変換することができないUMA-FSの欠点を、この手のユーティリティで補完できる。
また、アクティブなウィンドウによって動作を変えることができるため、すべてのアプリケーションで有効なキー割り当てに頭を悩ませる必要もない。例えば、F2、F4、F8といったキーをとりあえず各スイッチに割り当てておき、それぞれのキー入力による動作をX Button Makerで制御すればいいことになる。なお、CtrlやALTの同時押しを登録した場合、環境によってはうまく動作しないことがあるようだ。
そのほかにもホットキーユーティリティはあるので、自分の用途に合うものがないか探してみるといい。
X Button Maker以上に細かい制御が可能なユーティリティが「AutoHotKey」だ。キーリマップ機能によってアプリケーションに通知するキーを変更できるのはX Button Makerなどと同じだが、スクリプトによって細かい条件判断ができること、ウィンドウに対するさまざまなメッセージ送信が可能であること、マウスのボタンやホイールもエミュレートできることなど、かゆいところに手が届きすぎるほどの多機能ぶりだ。ただし、X Button Makerのように簡単に設定することはできず、テキストエディタを使用してスクリプトを記述しなくてはならない。
高機能な半面、機能追加を繰り返した結果か、言語体系が構造的にちぐはぐな点があったり、文法上の例外が多い仕様になっていたりと、習得するための最初のハードルは決して低くない。AutoHotKeyを流行らせるページ跡地からスクリプトなどもダウンロードできるので参考にするといいだろう。
UMA-FSシリーズに付属する設定ツール「FootSwitch-Hid」は、最低限の機能しか持たない。しかし、UMA-FSシリーズはOSからHIDキーボードデバイスと認識されるため、キーボード用ユーティリティを利用すればより柔軟な運用・活用が可能になる。フットスイッチは「誰もがこのように使う」という正解のないインタフェースだ。是非、自分だけの活用術を見つけてほしい。
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