ブラザー、無線FAXを導入した「マイミーオ」新モデル:CMキャラクターはMaoからNaoへ(2/2 ページ)
ブラザー販売は、8月31日に「マイミーオ」「ジャスティオ」の新製品を発表。製品説明会では、新CMキャラクターの松下奈緒さんも登場した。
「2つの無線」と「小型で高性能」を進化させる
製品の発表にあわせて行われた説明会では、ブラザー販売代表取締役社長 片山俊介氏から、ブラザーのプリンティング・アンド・ソリューションズ事業について説明があった。同事業はブラザーグループの売り上げで76.5%を占める主力ビジネスであり、日本におけるプリンティング事業では、これまでターゲットにあわせて、「ホーム」市場と「OFFICE」市場のそれぞれにあわせた製品を展開してきたが、それらに加えて、モバイルなどの特定用途に向けた「PRO-USE」の取り組みも始まっている。
「ユニークな多機能プリンタとして進化してきた」と片岡氏が表現するマイミーオの新製品は、「ツナガル・ツカエル・コンパクト」というキャッチフレーズで無線プリントへの対応を訴求した従来モデルから進化して、「無線FAX」にも対応した「2つの無線で家じゅうツナガル×家じゅうツカエル」というキャッチフレーズでアピールする。また、ジャスティオについても、従来から訴求してきた「コンパクトで高性能」をさらに進化させた低価格のA4モノクロレーザープリンタを投入したと説明した。
同社マーケティング推進部 部長の大澤敏明氏は、日本におけるプリンタ市場の動向から、新製品の特徴を紹介した。それによると、インクジェットプリンタにおいて、複合機比率は2009年の79%から2012年には85%と、わずかながら増加する傾向は続くと予測されるほか、ユーザーが製品を選択する理由に、プリンタの性能より価格と設置スペースを優先するユーザーが増えてきただけでなく、無線LANの対応やFAX機能、コピー機能の使いやすさなど、機能に対する要求が増えてきているという。
このユーザーの変化に応じる形で、新しいマイミーオでは無線LANだけでなく、無線FAX機能を実装したと大澤氏は説明した。この機能の導入によって、電話のモジュールジャックから離れた場所に設置してもFAXが使えるようになるなど、設置場所や使える場所が自由に選べることがユーザーのメリットになると大澤氏はアピールする。
説明会で新製品デモ機の説明を担当したスタッフからも、「電話回線のモジュールジャックがあるところは、狭いコーナーであることが多く、プリンタ本体を設置するスペースが確保できない。家族からも、無線でFAXが使える製品を出してほしいと、ずっといわれつづけていたが、ようやく実現した」と語っていた。
説明会では、写真画質への向上に関する質問が出たが、これについて、「写真画質に対するユーザーの興味は減ってきている。それより、用紙やメディア、コンテンツを印刷するときのマッチングを重視していきたい」という考えを示した。
また、新しいイメージキャラクターに採用された松下奈緒さんも登場し、CM撮影で実際にマイミーオを使った印象を「思ったより小さくて、パパッと触っただけで使えるので、家にあったら便利だろうなと思いました」と紹介した。
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