Intel SSD 320シリーズの大容量で低価格な“お得度”を試す:インテルのSSDがさらに安く買えるぞ(2/2 ページ)
Serial ATA 3Gbpsに対応したインテル製SSDの新モデルとして「Intel SSD 320」が4月11日に日本でも発表された。その“低価格で大容量”な実力はいかに。
Intel SSD 320シリーズの実力は「かなりイケルね」
Intel SSD 320シリーズの性能を、300Gバイトモデル「SSDSA2CW300G310」を使ったベンチマークテストで検証した。行ったベンチマークテストの内容はIntel SSD 510シリーズのレビューと同様で、「CrystalDiskMark 3.0.1」と「HD Tune Pro 4.60」のベンチマークモードの2種類だ。
接続設定はすべてAHCIモードを選択している。また、書き込みテストでドライブのパーティションを完全に空けた状態にしておく必要があるHD Tune Pro以外のファイルフォーマットは、NTFSで統一している点も前回と同じだ。ただし、マザーボードなどのシステム環境は異なるため、Intel SSD 510のレビューで紹介したベンチマークテストの結果とは比較できないので注意してほしい。
CrystalDiskMark 3.0.1
システム側の接続環境がSerial ATA 6Gbps対応ということもあって、CrystalDiskMark 3.0.1のシーケンシャルリードはSerial ATA 6Gbps転送に対応したC300にかなわないものの、それでも、Intel SSD 320の結果は良好で、シーケンシャルライトではSerial ATA 3Gbpsのほぼ上限に近い数値が出ている。書き込みテストの結果ではC300を大きく上回る。ランダム4Kバイトの読み出しでは144、同じく書き込みでは69.17と高い値が出ており、こうした細かなファイルのアクセスが多いWindowsなどのOSやアプリケーションでは体感速度の向上が期待できるだろう。
HD Tune Pro 4.60
HD Tune Pro 4.60でも同じ傾向だ。特にIOPSの読み書きの数値はほとんどの部分でC300を上回る数値を出している。全体的なランダムアクセス性能が非常に高いSSDであるということがいえる。
実用性能を重視するユーザーにオススメ
今回評価を行ったのは、Intel SSD 320シリーズ中でも容量が大きくスペックも上位に当たる300Gバイトモデルであるため、このベンチマークテストの結果だけでIntel SSD 320シリーズの総評とするわけにはいかないが、この300Gバイトモデルに限っていえば、リードだけでなくライトの性能まで向上している点は高く評価できる。Serial ATA 3Gbps対応システム向けのSSDとしては、優れたコストパフォーマンスを示しているといえるだろう。
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