フルメタルボディに包まれた圧倒的な性能――「ENVY17-2000」を試す:まさに最上級(4/4 ページ)
日本HPのプレミアムブランド「ENVY」に17.3型ワイドモデルが加わった。パフォーマンスはもちろん、使い勝手やデザイン、パッケージに至るまで何一つ妥協したくない、そんな人は要チェック。
現行ノートPCとしてトップクラスの高性能
評価機の構成を改めて紹介すると、Core i7-2820QM(2.3GHz)、Radeon HD 6850M(1Gバイト)、メモリ8Gバイト(4Gバイト×2)、SSD 160Gバイト+HDD 640Gバイト、17.3型(1920×1080ドット)液晶、Blu-ray ROMドライブ、64ビット版Windows 7 Home Premiumというハイスペックな内容だ。
この構成でベンチマークテストを実施してみた。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは掲載画面のとおり。すべてのサブスコアで7を超えており、現行のノートPCとしてはトップクラスといえるハイレベルのスコアをマークしている。
PCMark05、PCMarkVantageといった総合性能を見るテストでもそれは同様だ。Radeon HD 6850Mという高性能なGPUを搭載しているだけあって、3D描画性能は優秀といえる。高い3D描画性能を要求するFINAL FANTASY XIV Official Benchmarkを試してみたが、LOW(1280×720ドット/ミコッテ使用)で3080を出し、DirectX 11タイトルのColinMcRae:DiRT2 Demoも1280×720ドット(4xAA、HIGH)で56.4fpsと、いずれも十分にプレイ可能なスコアが出ている。
SSDのパフォーマンスも計測した。評価機ではIntel X25-Mを採用しているので目新しさはないが、SSDとしても優秀なランダムアクセス性能がキビキビとした操作感に繋がっている。
バッテリー駆動時間は海人氏のbbench 1.01を利用して測定した。bbenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」。無線LANで常時接続し、電源プランは標準の「HP推奨(ディスプレイ輝度70%)」を利用している。バッテリー駆動時にはGPUがCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000に切り替わるためか駆動時間は意外に長く、179分(残り7%表示)の駆動が可能だった。
騒音、ボディの発熱に関しては別掲の通り。4コアに同時に負荷をかけるような処理を行う時には非常に大きな音がするし、ボディも左側を中心に発熱する。
騒音(距離5センチ、暗騒音32dB、室温22度) | |
---|---|
アイドル | 38dB |
低負荷/Web Youtube再生 | 39dB |
PCMark05 /CPU Test Suites(Multi Threaded Test2×5) | 51dB |
3DMark06 /wo CPU Test | 46dB |
発熱(室温22度、PCMark05→3DMark06終了直後の温度) | |
---|---|
キーボード左 | 38.5度 |
キーボード右 | 32度 |
パームレスト左 | 33度 |
パームレスト右 | 26.5度 |
底面左 | 43度 |
底面右 | 29.5度 |
「ENVY」の名にふさわしいハイグレードモデル
ノートPCとしてトップクラスの性能だけでなく、大きな液晶に良質なサウンドシステム、ボディのデザインや質感、専用デスクトップテーマやパッケージングも含め、「ENVY」ブランドの名にふさわしいハイグレードな仕上がりといえる。評価機のハイグレード構成ともなると価格は跳ね上がるが、直販サイトの最小構成は9万9960円から用意されている。その場合でもCore i5-2410M、メモリ4Gバイト、Radeon 6850M(1Gバイト)、640GバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブと、十分にハイスペックといえる内容だ。ハイグレードなデザインやパッケージングはそのままに、しかも「Adobe Premiere Elements 9」「Photoshop Elements 9」が標準で付属してこの価格なので、これらのソフトウェアに魅力を感じるならよりいっそう買い得感がある。
これだけのパフォーマンスとデザイン性を両立しているノートPCはなかなか見あたらないだろう。ノートPCでもフォトレタッチやビデオ編集などのクリエイティブな作業を行いたいユーザー、ノートPCでも3Dゲームを快適にプレイしたいというユーザーにとって、ENVYは貴重な存在だ。デザインやパッケージングに表現されているENVYの強烈な個性に魅力を感じるなら検討してみてはいかがだろうか。
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