超私的な視点における「Happy Hacking Keyboard Professional Type-S」レビュー:俺が使えればそれでいいんだああ!(3/3 ページ)
“HHK”こと「Happy Hacking Keyboard」は、「小さい!」「高額!」「刻印がない!」と、そのクセの強さが注目されるが、その真価は「Fnキー」に!ある!
14年使っても変わらない。これがHHKクオリティ
2011年6月に登場したHHK Professionalラインアップの最新モデルは、その名前に“Type-S”を掲げている。これは、高速タイピングの「Speedy」と打鍵したときの静音性を表す「Silent」を訴求するブランドだ。キーの構造そのものは、従来のProfessionalシリーズで導入している静電容量無接点方式と、中軸とゴム足、円すいスプリングの組み合わせで構成しているが、Type-sでは、中軸とキートップ柱の“かみあわせ”をより密着させるとともに、中軸の緩衝材で発生音を抑制することで、打鍵したときの音が従来のProfessionalシリーズから30%低減したとPFUは説明している。
かみあわせの密着向上は、スムーズなキーの押し下げを実現したが、この効果は、やや無理な体勢で打鍵しなければならないキーではっきりと分かる。購入から14年モノの初代HHK(PD-KB01)では、斜め上から打鍵すると、キーによって押し下げる途中でわずかにすれるような感触がある。例えば、FnキーとのコンビネーションでPageUp(Lキー)を押すと、指の角度的に斜め上から打鍵することが多いが、このときに引っかかりを感じる。これが、HHK-KB400ではそういう引っかかりを感じることなくキー入力を継続できる。
筆者は、1997年の11月に初代Happy Hacking KeyBoardの「PD-KB01」を購入して、現在も仕事で使用している。最初に注目したのは、そのコンパクトはサイズだったというのは事実で、最初は「使いにくい使いにくい」とぼやきながら使っていたが、なぜか、歩兵FPSのSpec OpsでFnキーとのコンビネーションに開眼してからは、一貫してメインのキーボードとして酷使してきた。
すきあらば休みを取ってしまうという、“望ましいびじねすぱーそん”ではないものの、職業的な事情から、キーボードをたたいている時間と打ちこむ回数は少なくないと思う。それでも、14年間使い続けて認識できなくなったキーや押したまま戻らないキーは1つもない。
「キーボードに3万円だすかよー」という声は聞こえてくるものの、問題も起こさず不具合も発生しないで、使い慣れたキーボードを14年間も主力としてたたき続けられるというHHK Professionalの品質は、私の初代HHKが実証している。そのユニークなサイズやキーレイアウトもさることながら、ユーザーに一番近いパーツはいつまでも末永く使い続けたい、と考えているユーザーなら、HHKのType-Sは購入の選択肢として検討してもらいたいモデルだ。
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