挑戦者、5800円の自作NASキット「RockDisk」:約58Mバイト/秒の実力+スマホ対応リモートアクセス機能もしっかりあるよ
挑戦者ブランドより、そこそこの転送速度+リモートアクセス機能を備えた“割安”な自作NASキットが発売される。価格は5800円。
高速+多機能ながらお値打ち価格の自作NASキット
アイ・オー・データ機器は11月16日、“挑戦者”ブランドの自作NASキット「RockDisk(CL2-004LD)」を発表。同日より予約受け付けを開始、2011年11月末に出荷する。販売は同社直販サイト「アイオープラザ」(本店、楽天市場店、Yahoo店)のみで実施。価格は5800円(税込み)。
本製品は、SerialATAの3.5インチHDDを1台組み込んで運用する自作NAS(ネットワークHDD)キット。製品にHDDは搭載・付属せず、ユーザーが好みのものを別途用意する仕組みとなる。同社テストによると3TバイトのベアHDDも動作確認済みという。
データ転送速度は、現行2TバイトHDD装着時で約58Mバイト/秒(LAN接続時)、2006年頃発売の250GバイトHDD装着時でも約48Mバイト/秒を実現するという。最新・大容量のHDDを利用するシーンはもちろん、余っているHDDを応用し、高速NASに仕立てる利用シーンも想定される。
ネットワークHDD/ファイル共有といったNAS標準の機能に加え、USB接続の外付けHDDとしても使用可能(USB 2.0接続時は約32Mバイト/秒)。ファイル/iTunes/FTPサーバ機能のほか、メディアサーバ(DLNA 1.5相当)機能による動画・音楽・写真ファイルの配信用途、スマートフォンやPCで外部ネットワークから自宅のNASへアクセスするリモートアクセス機能も搭載する。
リモートアクセス機能は、専用サイト(http://myisharing.com/)経由で本機に設定した名称、パスワードを入力して利用する。同じくiOS/Androidアプリケーション「iSharing Cloudsync」も用意し、スマートフォンよりNASのファイル参照、かつスマートフォンで撮った写真をそのままNASへアップロード(直接保存)するといった機能を備える。
主な仕様は、Serial ATA II×1(3.5インチストレージ×1を装着可能)、1000BASE-T準拠の有線LAN、USB 2.0(Mini-B)。本体サイズは43(幅)×195(奥行き)×120(高さ)ミリ、重量約380グラム(本体のみ)。ACアダプタ、USBケーブル(1メートル)、LANケーブル(1メートル)、簡易マニュアル、固定ネジが付属する。
アイオープラザ本店の予約で、その場で使える500円クーポンの特典も用意する。実施期間は2011年11月末の初回出荷開始あるいは1000台達成まで。
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