「これは素直にヒットしそう」――Radeon HD 7970カードが登場:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)
2012年最初の大物新製品、Radeon HD 7000ファミリー第一弾にしてハイエンドの「HD 7970」搭載グラフィックスカードが登場した。各店舗の評価はおおむね高い。
「AMD GPUのいいイメージを体現した感じです」――Radeon HD 7970に発売前からヒットの予感
1月9日14時1分、AMDの新世代GPU「Radeon HD 7000」ファミリーを搭載したグラフィックスカードがPCパーツショップにデビューした。その第一弾はハイエンドクラスの「HD 7970」で、搭載カードの価格は5万円台前半から7万円弱。SapphireやASUSTeK、MSI、ギガバイト、玄人志向など、主力メーカーの多くが販売解禁と同時に新モデルを投入した。
Radeon HD 7000ファミリーは28ナノメートルで製造する初のGPUで、PCI Express 3.0とDirectX 11.1をサポートしている。その最上位のHD 7970は、2048個のストリームプロセッサと128個のテクスチャユニットを備え、標準仕様カードは3GバイトのGDDR5メモリを積み、クロック数はコア925MHz/メモリ1375MHzとなる。
今回登場したカードはすべて標準仕様で、基板やクーラーの形状もほぼ同じ。補助電源は6ピン+8ピンで、ピーク時の消費電力は250ワットだ。2段占有のカード長は各ショップの実測から、HD 6970と同じく28センチ程度になる。
入荷したショップの評価はおおむね高い。PC DIY SHOP FreeTは「ピーク時の消費電力はHD 6970カードと同じですが、アイドル時の電力が3ワット以下に抑えられるなど、省エネ性が上がっています。ベンチマークを見る限り、性能の向上もなかなかのもの。そのうえで、ハイエンドでも7万円を切る価格設定と、いいことずくめです。これは素直にヒットするんじゃないですかね」と話していた。
フェイス秋葉原本店も「HD 6000世代は、躍進したHD 5000世代の細部を整えたモデル的なイメージで、完成度が高いけど前世代から買い換えるという動きはそれほどでもなかったのですが、今回は総合的なレベルアップがすごいですから」と、HD 5000ファミリー並の成功を期待する。
なお、「ライバルのGeForceの新世代はもうちょっと遅くなるみたいですね。HD 7970の出来がいいだけに、早く良いものを投入しないとかなり打撃を受けると思います。このあたりの勝負も見どころです」(某ショップ)といった声も聞かれた。
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