第3回 学生向けWiMAXサービスを体験して改めて分かった、「R631」のイイところ:キャンパスで使う「dynabook R631」(3/3 ページ)
dynabook R631はUltrabookでは珍しく、標準でWiMAXモジュールを搭載している。大学生にとってWiMAXの導入メリットはどういったものがあるのか。学内ネットワークとWiMAX網が直接接続されている恵まれた大学で確かめてみた。
ひとり暮らしの学生にWiMAX搭載Ultrabookを
キャンパスネットワークはWiMAX連携サービスの一例だが、WiMAX搭載PCの需要は高い。例えば、慶應義塾大学の生協が販売している2012年度の大学オリジナルPC(Let'snote SX1)はWiMAXモジュールを内蔵している。最新のLet'snoteといったハイスペックなPCでなくても(Atom搭載のNetbookなど)、WiMAXモジュールを標準で搭載するモバイルPCは一気に増えた。
となると、携帯性を特徴とし、学生に向くUltrabookにもWiMAXを搭載してほしいところだが、WiMAXモジュールを搭載する製品はほとんどないのが現状だ。2012年5月9日に富士通が「FMV LIFEBOOK UH」を発表するまでは、WiMAXを搭載するUltrabookはdynabook R631のみだった。
WiMAXの接続は簡単で、画面右下のアイコンからアンテナのオン/オフを切り替えるだけで行える。10秒ほどで「UQ WiMAXに接続しました」というメッセージが出れば、接続は完了だ。
WiMAXはひとり暮らしの人と相性がいい。「SFCに入ってひとり暮らしを始めて、では家に固定光回線を引くのかとなると『価格も安いし、WiMAXで十分』となる人も多い。2011年から新入生向けにWiMAX契約の説明会を始めているので、今後契約者はさらに増えるでしょう」と中村教授は話す。このサービスが始まって1年、SFCの最寄り駅である湘南台駅付近で“夕方になるとWiMAX回線の速度が多少落ちるようになった”という学生の声もあるという。駅付近は、ひとり暮らしでWiMAX契約をしている学生が多いためだそうだ。
WiMAXエリアの広がりや連携サービスの充実とともに、今後はWiMAX搭載のモバイルノートPCを持つ学生は増えていくだろう。家でも大学でも自由に持ち歩け、どこでもネットにアクセスできる……dynabook R631は、大学でノートPCを持ち歩く必要があるひとり暮らしの学生にお勧めしたいPCだ。
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