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動画編集時のレスポンスを向上――「Movie Studio Platinum 12」発表会64ビット版Windowsにネイティブ対応

Sony Creative Softwareの動画編集ソフト「Movie Studio Platinum 12」および音楽作成ソフト「ACID Music Studio 9」の最新版が登場。UIの改善や64ビット版Windowsへのネイティブ対応が主な変更点だ。

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UIとパフォーマンスの向上に注力したバージョンアップ

photo Movie Studio Platinum 12のパッケージ

 フックアップは8月9日、米Sony Creative Software製の動画編集ソフト「Movie Studio Platinum 12」および音楽作成ソフト「ACID Music Studio 9」を2012年8月25日に発売すると発表した。価格はオープン。

 Movie Studioシリーズは、初心者でも容易に扱える一般動画編集の機能から、ハイビジョン映像、3D映像の編集やBlu-ray Discメディアへの記録、YouTubeへのアップロード機能などを備える動画編集ソフトだ。

 新バージョンでは、UI(ユーザーインタフェース)の改善や、パフォーマンスの向上に加え、64ビット版Windowsをネイティブでサポートした。高度な動画編集のときに、多くのシステムメモリを使用できるので動作が速くなるという。本製品のほか、上位モデルの「Movie Studio Platinum Suite 12」も用意する。

photophoto 従来モデルからの変更点(写真=左)。Movie Studio Platinum 12のUI(写真=右)

 Music Studioシリーズは、ドラムビートやギターリフ、キーボードパートなどの「ループ」と呼ばれるミュージックサンプルを組み合わせることにより、オリジナル音楽を簡単に作成できる音楽作成ソフト。オーディオの録音、MIDI製作なども行え、MP3形式でのエクスポートやWeb上へのアップロード機能も備える。

photo 音楽制作者用SNS「Indaba Music」

 24ビット/96kHzオーディオの録音機能や、複数のトラックをクラスタとして一括で管理する機能など、Music StudioシリーズもMovie Studioシリーズと同じく、パフォーマンスの向上やUIの改善が主な更新点だ。音楽制作者用SNS「Indaba Music」の有料会員になる権利(1年間)も付属する。Indaba Musicでは、SNSで知り合った人と協力し、Web上で音楽を作成/編集できる。

 対応OSはWindows 7/Vista。通常パッケージ版のほか、アップグレード版や、他社の動画/音楽編集ソフトからの乗り換え時に利用できる特別優待版などを用意する。本バージョンでは通常よりも安価な初回限定版を用意する(機能は同じ)。初回限定版の販売期間は「2012年9月末ごろまで」(フックアップ)としている。

 また、「Movie Studio Platinum 12」と「ACID Music Studio 9」やオーサリングソフト「DVD Archtect Studio」を組み合わせた統合ソフト「Imagination Studio 4」も2012年8月25日に発売する。それぞれの価格は以下の通り。なお、いかに表記する価格は初回限定版の想定実売価格で、通常版の価格は未定という。

新製品の価格(すべて想定実売価格)
種類 Movie Studio Platinum 12 Movie Studio Platinum Suite 12 ACID Music Studio 9 Imagination Studio 4
初回限定版 7980円 1万2800円 7980円 1万5800円
特別優待版(初回限定) 6980円 1万800円

ニーズの多様化に合わせ、さまざまなフォーマットへの対応を

photo フックアップのプロダクトマネージャー田中靖氏

 製品発表会では、フックアップ(Sony Creative Softwareの販売代理店)のプロダクトマネージャーである田中靖氏が製品説明を行った。田中氏は、今回のバージョンアップは、ユーザーが使いやすいソフトを目指した更新だと説明し、今後のバージョンアップについて「さまざまなフォーマットへの対応が主となる」と述べた。

 「昨今、スマートフォンやタブレットでも高画質の動画を撮影できるようになった。編集をPCで行うのは変わらないが、動画を撮影するデバイスが増えたことで、より多くのファイル形式に対応しなければならなくなった。今後もこの傾向は続くだろう」(田中氏)という。

 また、動画編集を行うニーズも多様化してきたと田中氏は語る。「最近では、ダンスをする人が自分の動きを確認したり、動きを説明するために動画編集を学びたいという人が増えてきている。中学校でダンスが必修科目になったこともあり、現在は教育機関向けにもソフトを売り出している」(田中氏)

 機能的には、頭打ちの状態となりつつあるという動画/音楽編集ソフトは、UIの改善や、価格の見直しを中心にバージョンアップを行うケースが増えてきた。ニーズの多様化とともに、今後はエントリー層にも受け入れられる製品を目指す必要があるだろう。

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